毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
随分久しぶりの投稿となります。はい。どっこい生きておりましたよワタクシ。
今回はある官公庁の事務所内における鍵増設の依頼です。
現在そのドアは、施錠する必要のない部屋だったところに付けられているために
施錠機能のないレバーハンドルだけの錠前、いわゆる『空錠』というものが
設置されております。
しかし、事務所内の部屋の用途変更により、そのドアを施錠する必要が出てきたという
ことで、機能変更の追加工事となります。
現在付いているのはMIWAのLA-0というタイプのレバーハンドルケースロック。
このMIWA LAシリーズには元々いくつかの機能型番が有りまして、この0番というのが
施錠機能なしの空錠を表します。
そして部屋の内外どちらからでも施解錠できるタイプは1番、つまりLA-1という型番に
なります。
ですので、ドアの中に収まっている錠前本体やレバーハンドルの取り付け位置や切り欠き
穴のサイズなどは全く同じで施錠機能を持ったものを取り寄せて、入れ替えてやればOK
な訳です。
ただし、元々このドアには施錠機能に必要な一般的にはいわゆる鍵穴と呼ばれるシリンダー
と、室内側から施解錠するためのツマミ、サムターンを取り付ける穴がドアに開いていません。
その穴を追加加工で開けてやれば良いという訳です。
では、写真と共に施工の様子を追っていきましょう。
これが施工前の状態。シリンダーもサムターンも無く、施錠するために最も必要な
デッドボルト、一般的にはカンヌキとか呼ばれたりする部分も付いていません。
テープで養生した真ん中に新しく穴を開けていきます。
きれいに開きました。こういうスタンダードなドアって、加工がしやすくて好きだなぁ。
これが入れ替えて付ける事になる、施錠機能つきのレバーハンドルセット。
こうなって~
ハイ!完了!いや~、便利
ということで、無事に施錠機能型番のU9ーLAー1になりましたね。
まあMIWAさんは日本の錠前メーカーとしてはキングですから、流石に作りも頑丈かつ精巧。
機能も充実ですし安心感は素晴らしいものがあります。
今回は加工自体がそんなに難しいものでは有りませんでした。DIYがお好きでしかも、ちょくちょく工具を使っての加工に慣れておられる方ならできてしまうくらいのレベルです。
しかしポイントとして難しいのは、最初に付いていた施錠機能のない空錠設置のドアに、いかにして鍵を掛ける能力をもたせるかの選択肢を的確に選ぶところに在ります。
むやみに新しく別個に補助錠を付ければいいなじゃない?とかやってしまうと、こういう煙返しのついた親子扉は割と下手を打ってしまうことにもなりやすいです。
最適かつ安全で、しかも適正な価格の鍵施工。これを見つけ出す手間暇を買って頂くのが
我々プロの鍵屋さんという位置づけでやらせてもらっています。
鍵のお困りごとやご相談などは、お気軽に地元密着の鍵屋さんにお任せくださりませ
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はとあるマンションの非常階段のノブ交換に行ってまいりました。
1階ではなく最上階とそのすぐ下の階。
このマンションの非常階段ドアのノブ、1階以外は施錠機能を持たない空錠です。
数ある錠前の種類の中でも、一般の方がチャレンジして最も簡単かつ失敗しにくいタイプのものです。
という前フリのとおり、イージーにさらっと行ってみましょう!
現場のドア前です。北向きなので、少々薄暗いです。
今回は2箇所の交換です。早速外していきます。
新品の箱を開けつつ~
ネジを締めて=~。っと、このノブを引きつけているビスですが、よく見るとネジ山を切っているところの色が変な色しているのがお分かりになりますかね?
これ、デフォルトでネジ緩み止め剤が塗布されています。
ネジを取り付けて締め込むと、固くなってネジが勝手に振動とかで緩まないようにする接着剤みたいなものです。なので、古いノブを外す時などは気をつけて下さい。
不用意にフフ~ン♫グリッって気軽にドライバーで回そうとすると、一発でネジ穴を潰して外せなくなります
ハイ、一個目終了~。
軽~く次行ってみよぅ~!
順番が前後しちゃったけど、2個めノブを外しているところと、つけ終わったの図。
ちなみにこれはドア前の踊り場で、何故かけっこう深めの水溜りができていて、しかも北側だから中々に乾かないところに、気づかずにうっかり踏み込んでしまったの図
さて、今回は錠前の交換そのものに特別山場などもなく、至って普通~の交換となりました。
強いて言うなら、ノブの交換で気をつけるべきポイントとして共通の事が1つ。
ノブは円回転の動作をしますので、内外のノブの中心軸がきちんと合っている必要があります。
でないと、回転に捻れが生じて、回転させたノブが根本の金具とこすれて引っかかって戻らないという不具合を起こします。
トライされる折には、是非ご留意を~(・∀・)
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回は以前から何度もご利用頂いている個人のお客様のご自宅玄関でのお仕事です。
防犯意識の高いお客様で、玄関ドアには計4つの錠前が設置されています。
どれも防犯力の高いものばかりをチョイスされていて、鍵屋的な立場からするとご理解の深さに敬服する気持ちと嬉しくなる気持ちで満たされます∩(´∀`)∩
そのような玄関ドアですが、メインの本錠であるMIWAのランダムテンキーレバーハンドル錠であるU9―TK―4Lが、以前から故障したまま放置してしまっていたのをいよいよ直したいということでお呼び頂きました。
早速取り替え作業に移ります。
現状はこんな感じ。まあ外見的には故障しているかどうかは分からないんですけどね~。
アップの図。普通、商業ビルとかマンションの通用口とかに使われることが多く、一般家庭の玄関に付いていることはまれなので、なかなかイカツい雰囲気。
蓋を開けるとランダムテンキーの操作面があらわれます。
古いのを取り外して~
ケースといわれる本体部分からドアの中に入れ込んでいきます。
ご覧のとおり、かなりの加工跡があります。もともとこのU9―TK―4Lではなく別の錠前が付いていたのがわかります。
室外側ユニットから伸びる配線を慎重に穴から引き出して、室内側のユニットと接続させます。ドアの切り欠き穴に引っ掛けると、割と簡単に線のビニール被膜が剥けて、動作不良になってしまいます(;´Д`A
ハイ完了!ラッチが引っ込んだままになっているのは、仕様でその状態でホールド出来るようになっているからです。
この後に続けてドアクローザーの交換作業もやるので、ドアの開け閉めのたびに、いちいち自動施錠で鍵がしまっちゃうのは面倒なので、一時的に開きっぱなし状態にしておくのです。
続けてドアクローザーの交換。このクローザーが壊れて、ドアが最後まできちんと閉まりきらないのです。それではせっかくの自動施錠錠を新品に換えても、意味が無いですからね。
この現場で一番の問題だったのはこのブラケット部分。L型横付けのビス3個留めタイプなのですが、それは別に良いのです。そういう変則的ブラケット用の補助ブラケットを別途用意していますから。
写真が暗くてわかりにくいでのすが、問題だったのはこの上の白いコンクリ壁面部分からドアの上枠が出てる部分の幅が狭すぎる。
L型ブラケットの上端が、白いコンクリ壁面に当たってしまってビス穴の位置からどうしても下にズレてしまう(#`ε´#)
そのままどうにかならんかと頑張りましたが無理。なので力技に移ります。
タガネをコンクリ壁面下端とサッシの上枠との隙間に当てて、ガコンガコンと叩きます。
L型ブラケットの上端が壁面のなかにめり込むだけの隙間を作って入れ込んで、ビス穴の位置を合わせてやろうって魂胆です。
ブラケット自体を加工するのは、あまりに分厚い鉄板で出来ていますので正直キツイです。
なので、後少しでビス穴の位置が合いそうなのを見て取ったので、この手段でいくことにしました。
叩くこと15分・・・なんとか入りました( ̄_ ̄ i)
後は本体の取付用鉄板を付けて~
ホイ完成!毎度ながら、取り付け環境の下地さえ整えてしまえば、あとは早いです。
MIWAのTK―4Lは結構まえから有る錠前ですが、やはりなかなか便利な代物ではあります。
万が一の電気的な故障に備えての非常用鍵は持ち歩かなければならないですが、普段は基本的に鍵の操作無しで自宅に出入り出来るようになるの。
自動施錠のキーレス生活は、一度体験するとなかなか癖になる楽さです。
初期投資はまあまあの値段かかりますが、それに見合う利便性と耐久性もありますので、子供さんに鍵を持たせたくないとか、会社で複数の人の出入りが有って鍵だと不便、などのご不便をお感じの方には、一度ご検討をオススメできます。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はマンションの風呂場のノブ錠の交換に出動していまいりました。
まあ鍵屋さん的には、風呂場の錠前が故障しての交換というのは夏の風物詩みたいなもんです。
風呂場を安心して使える期間は、7~8年がいいところでしょう。
外見は綺麗でも、ドアの中に隠れている錠前本体やノブの裏側などの見えない所は、錆で真っ赤かです。
もう錆がひどく進行しまくって膨らんで、ネジと錠前とか癒着しちゃってとれない。
原型を留めないとはまさにこの事。
錆びてはいても、ドライバーなどでなんとかネジを回せれば超ラッキー。
かなりの確率で、風呂場でグラインダーが火を噴く結果となります(笑)
つまり、電動工具で錠前を切断、ぶった切るという荒業が炸裂です。
さて今回の現場の錠前はどうでしょう・・・
かなりの締切密封タイプのドアですね。苦戦の予感が頭をよぎります(・_・;)
チューブラーノブ錠というやつですね。かなり古いタイプです。このタイプは水が入りやすく、且つ水に弱い。
恐れずに外しにかかります。
・・・・お?
割と楽に外れた今回。ノブのローズ(握る部分の根本の、ドアに接してる台座の部分)に直ビスタイプだったので、イージーに外れてくれるのでは~?という淡い期待が実現しちゃった。
とまれ、この錆び具合ですよ。見えない所はズダズダに爛れて腐ってる。腐ってるよアンタァ!( °д°)
さて、暑いので素早く新しい鍵を取り付けていきます。
古いタイプで現行のモノとかなり合いづらい為、あれやこれやと工夫して付けていきます。
ハイこちら完成です。今度は表示付きの錠前になりましたので、少しは便利にもなりましたね。
今回の現場では割とスムーズに錠前交換が完了いたしましたが、私の経験で最も強敵だった風呂場の錠前の現役年数は凄まじいものでした。
なんと35年!!(@Д@;
しかもその家、お風呂がもともと無い家で、裏庭みたいなスペースにカプセルみたいなユニットバスが設置されている状態だったのですが、窓もなく、完全な密封体勢!
おかげ様でその風呂場の錠前。取り外すのに90分も掛かったのでした・・・(´;д;`)ヤダ
電動工具で切断しようとしても、それ程の苦戦を強いられるくらい、その風呂場錠は悲惨な状態まで錆びに錆びていました。あれから何年も経ちますが、いまだにあれ以上に凄まじく原型を留めない錆びた風呂場錠を見ることはありません。
風呂場の錠前を外してみたことの無い一般の方は恐らく、水がかかる場所で使われること想定して作られている錠前なのだから、錆の対策とかもしてあって大丈夫じゃないの~?と思われていることでしょう。
答えは、全く気にせずに作られています。
ご~~~く一部のメーカーから出た錠前に、風呂場用として樹脂を多用して、ドア内部に設置する錠前本体も極力錆びない素材で作られているモノもあります。
が、それはもう使われているのを見かける事がほぼ無い、というくらいに普及しておりません。
なので、水が掛かりまくりの風呂場の錠前の寿命は保って7~8年くらいと考えてください。
それ以上お使いならば、即座に交換の依頼をなさってもいいくらいです。
風呂場の錠前の故障を甘く見るのは危険ですよホントに。
もし入浴中に錠前が故障して閉じ込められたらどうなると思いますか?
夏場なら即座に熱中症と脱水症で命の危険が迫ります。
マンションの浴室など、大抵は窓がありません。
また一戸建ての浴室ならば窓があることも多いですが、それでも人が出入りできるほどの大きさが有る窓とは限らず、脱出できる可能性が高いとはいえません。
また冬場に浴室に閉じ込められても、同じく危険です。
追い焚き機能があるから湯船に浸かって待てば大丈夫!かといえばそうでもないでのです。
ずっとその状態でいられるはずもなく、まして追い焚き機能が無かったらどうでしょう?裸で冷たい浴室の中に長時間とどまればやはり、命の危険が迫ります。
私は実際に、お風呂に閉じ込めらたままの状態のところに呼ばれて、浴室の錠前故障を開錠して救出するという経験もあります。
若い娘さんが閉じ込められていましたが、助け出したときにはフラフラになってはりました(;´Д`)ノ
お風呂を頻繁に使うこの夏の盛り。
なんだか調子がオカシイのよね~?という風呂場の錠前は、一刻も早く交換をお考えくださることをお勧めします。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はお得意様のご依頼で、中古住宅のリフォームに伴う錠前の交換に出動してきました。
現在使われているのは、俗にいう装飾錠と呼ばれるタイプです。
現在ではあまり新規にシリーズを興されることはなくなったタイプで、主にバブルの時代である今から約30年前に盛んにリリースされた錠前の種類です。
握手するように握るノブでもなく、押し下げるレバーでもなく、親指を立てて握る大きめな取手の様な形をしていて、華美なレリーフ模様が特徴の錠前がこのカテゴリー。
現在付いているのがこのGOALのオークという装飾錠。交換前の現場写真を取り忘れたのでこちらで^^;
ちなみに装飾錠はサムピースハンドル錠という種名も持っております。
この手の装飾錠は主にバブル期に建てられた建築物(戸建て・ビルを問わず)のドアに使用されていて、その多くが今や寿命の時期を迎えつつあります。
鍵穴の下にある小さいスイッチを親指で押し下げる事で、ドアを仮止めしているラッチが引っ込みドアが開きます。
しかしこの構造が問題で、親指が加える垂直方向への僅かな動きを、ラッチを引っ込めるという水平方向への運動に変換するべく備えられた可動部分にかかる負荷が複雑で、経年変化により他の錠前シリーズよりも悪くなってきたときの症状が凄くキツクでるのです。
というわけでこの住宅でもサムラッチの操作が固く、また鍵での施解錠も固くなって使いづらいということで、交換の運びとなったわけです。
しかしこの装飾錠。交換とか修理と一口で言ってもそう簡単ではありません。
というより、他の錠前シリーズと比べると交換はかなり大変です。
なぜなら、バブルの当時に社会全体を覆い尽くしていた実体とかけ離れたマネーの波に乗って、錠前メーカー各社もその芸術性を自社のプロダクツに乗せて世間に発信することに制約の無い狂乱を楽しみまくっておりました。
その結果、錠前メーカー各社から何種類もの装飾錠が乱発され、そのどれもがサイズも違うデザインも違うの爛熟期を絵に描いたような状態。
祭りの熱は去って幾年月。時代を彩った高級錠たる装飾錠たちの殆どは、祭りの後の寂しさを体現するかのように、廃盤という憂き目に遭っておる現代。
寿命を迎えた装飾錠たちは、交換に伴って自分の生まれた時代の薫り今に伝えるかのように、独自の取り付け穴を隠す・加工する為の多大な工程からくる工事費の増加をもたらします。
このGOALのオークはその中でもまだ、形はシンプルでドアに空いている切り欠け穴も大人しく、加工しての本体セット交換がしやすいです。
しずしずと外していき、そしてガリガリと穴を広げる加工をしていきます。
ハイ。本体まるごとセット交換の完了~!綺麗に付きました。
今回お世話になったのは長沢がリリースしている古代という錠前ブランドのサムラッチ取替錠です。
ご覧のとおり、大きめな本体とその下に敷かれたエスカッションで、既存の装飾錠がたとえどんな歪な切り欠けで挑戦してきても、大概の奴にはこれで対応して隠せてしまうという優れものです。
鍵の種類ももちろんディンプルキーです。防犯性もアップして安心です。
装飾錠の取替は私の経験値においてはですが、ほぼ9割の確率で加工が必要となります。
この手の錠前が付いていて、今まで一度も交換したことがなく且つ、調子が悪い感じがしておられる場合は、早めに対策を打って下さることをお勧めします。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回は長年のお取引先様のご依頼により、賃貸マンションのお部屋のドアノブ修理に出動してまいりました。
この建物、何回も工事に寄せてもらっているものの、こんなタイプのお部屋があるとは知りませんでした。
一番端に有るお部屋の1室だけ、2階建てのメゾネットタイプとなっていたのです。
その二階部分のベランダに出るドアのノブが、割と雨ざらしな状態で設置されている為に風雨に曝されてサビつき、鍵が開け閉めしづらい状態になっているとのこと。
それよりも真のお困り原因は別。
それは、3階の廊下の一番端に位置するこのお部屋のベランダと、3階廊下の端が繋がっているために、低めの塀を乗り越えると出っ張ったベランダのような足場伝いにこの部屋のベランダに子供が侵入してきてビックリした!( ゚д゚)☆という。
現場はこんな感じ。
あ~、こりゃ子供でも怖がらずに平気で来れるわな~(;´∀`)という作り。
というよりもこの構造、このドアに火災時突入口のシールが貼ってあることを考えると、それ用にわざと用意された通路だろうなぁと。
とはいえ物騒なのは確か。無邪気な子供のお蔭で、無施錠で過ごしていたのが危険だったと住人の方が気づいて下さったのは幸いか。
施錠しておけば安心ということで、早速交換作業に移ります。
現状はこんな形。室外側に鍵穴の無いタイプですね。そこから外出できないベランダや他に出入り口の無い倉庫などにはこのタイプのノブが使われていることが多いです。
現状の室外側はこう。鍵をかけるためのツマミ(サムターン)があります。室内からのみ施錠可能です。が、これが錆びついて動かないので施錠せずに鍵は開きっぱなしだったそう。
外していきます。雨ざらしとは言っても室内側が錆びていなければ取り外しは簡単です。
2階建てメゾネットタイプのよく分かる階段の様子。なんかマンションの2階建てメゾネットっていいなって思っちゃうなぁ。秘密基地みたいで(*´∀`*)
外した古い錠前がこれ。外れやすいノブはいいですけど、風呂場のノブを外そうとする場合はほぼ地獄の苦しみを味わえます。
ハイ。交換完了!今度は鍵穴の付いたタイプとなります。
なぜ鍵穴の付いたタイプにしたかというと、今回図らずも冒険心溢れる子供のお蔭でこのベランダの有用性に気づけたのでそれを活かそうという考えからです。
室外からでもイージーに到達出来るベランダを持つというので、万が一下の玄関のドアなり錠前に何らかなの不具合が生じて入れなくなった場合、鍵穴を持つ錠前にしてあればこのベランダから窓ガラスを割らずに室内に入ることが出来るからです。
新しい錠前の様子。ドアガード付フロント板に変わって、さらに安心ですね。
最後に京都の西部、嵐山方面を望む景色を。長閑でいい立地ですなぁ~。
考えてみれば簡単な事でも、日頃はそれほど気にせず深く考えないと見逃すことって多いのかも、とか思いながらの現場でした。
このベランダの構造からそう思わされたのですが、普段目には映っていてもそこに潜む色々な意味有る情報を引き出す構えがないと、見えてはいても何も視てはいないような事になってしまう。
とはいえ、日常生活で触れる全てのことに目を皿のようにして意識を高めたまま接するなどは疲れすぎて不可能だし。
少なくとも出来そうなのは、自分の興味が有る事柄に関連してそうだなぁ~と思える範囲を少しづつ広げることくらいか。
そうすれば自然と、目に映るものから情報を引き出す力もあがるのかも。
不惑の四十代、身体は少しづつ衰えるが精神は活力を増していくぞ!
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はお得意様からのご依頼を得て、一戸建て玄関ドアの鍵交換に行ってまりました。
家の近くで落とした可能性があり、用心の為に交換したいとのことです。
写真で現場住宅のドア鍵の写真をお送り下さったので早速確認。
トステムの定番のシリーズですね、この形は。
しかしこのタイプは、例によって外見だけでは断定できないシリーズなのです。
ドアの中で錠前と接地している部分のサイズ違いがいくつも有ります。
大体はドアの厚みで推測出来るのですが、今回は現場で調べさせて頂けるとのことでしたので、きちんと外して採寸します。
最初の訪問はこれにて終了。後日、部品を持って再訪問致します。
このタイプ、今現在お客様が使われていたのはディンプルキータイプでは無かったのですが、交換も同じ通常のタイプで良いとのご判断でした。
はい後日の再訪問の日となりました。
こちらは上下2箇所のワンドアツーロックのドアです。写真は下の補助錠の方。
部品選定は下見しての準備なので、間違いはありません。
ほいほいと外して行きます。このタイプ、部品選定さえ間違えていなければ本当に簡単な作業です。
が、そのシリンダーの形状とかかりの浅さが原因で、取り付けの最中にポロっ・・・ガコっっ!!と落としてキズモノにしてしまいやすさ抜群の代物ですので、油断は出来ません。
はい!難なく交換は終わって、ピカピカの金色になりました。いや~、やっぱり新品はイイですね~(*´ω`*)
家の鍵を落としてしまうのもそうですが、もっと気をつけたいのは鍵穴に鍵を挿しっぱなしにして忘れて家に入ってしまい、その後ずっと気付かずにいることです。
残念なことですがこの場合、大抵は鍵が失くなっています。残っているラッキーは半々もないくらいでしょう。少なくとも京都のような都市部では。
冬や梅雨の時期などの悪天候の季節には、傘をさしたり急いで家に入ろうとしていながら手に荷物も持っているなどの状況が絡まり合って、鍵を鍵穴に挿して開けて抜く、という動作がもどかしい時があります。
それ故にバタバタした気持ちで玄関という動作のストップを要求される関門を越えた時に、鍵を抜くという最後の動作を忘れてしまう事も。
一時の身体の寒さや濡れよりも、鍵の紛失と交換のほうが大変な思いをさせる要因になります。
有って当たり前の鍵ですが、扱いには気をつけてあげて欲しいと願います。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はGOAL社製の円筒錠であるUSの鍵交換に出動して参りました。
このGOALのUSに限らず、他の錠前メーカーからも円筒錠と呼ばれる型式の物はリリースされています。
この円筒錠の利点は何と言っても、自動施錠錠に切り替え可能ということです。
自動施錠というのは、ドアを閉める時に常に鍵がかかった状態になる錠前のことです。
ホテルのドアなんかを思い出してもらうと分かりやすいかと思います。
鍵を持たずにウッカリ部屋をでると、バタン!とドアが閉まった瞬間にノブは回らずに入れない・・・
経験の有る方も多いのではないでしょうか?もちろん私もその一人ですが(笑)
この日に私が伺ったこちらの施設でも、昼間は施錠もされることなく普通のドアノブとして使います。
夜間だけは自動施錠タイプに機能を切り替えて使用されています。
少々専門的な話になるのですが、錠前の世界では一般的に自動施錠の機能を持った錠前というのはもっとサイズが大きい物で錠前本体の形が箱型の大きいものがドアの中の空洞に収まったタイプのケースロック錠がメインです。
結果としてドアそのものがしっかりとした作りのモノでないと自動施錠の錠前を設置できないので、後付で自動施錠の機能が欲しいドアの箇所が出てきたりしても、ドアが適応していないと自動施錠を実現できないということになります。
しかし、この円筒錠はといえば、非常に簡易な型式であり、大きな明り取りのガラスがハマっていて錠前の設置出来る箇所が極めて狭いアルミドアなどには、後付でも何とか設置できる可能性のある有り難い存在なのです。
そのドアとはこんな感じ。
もともとこのドアは円筒錠ではなく、普通のインテグラル錠(いわゆるノブ錠)が付いていました。
そこに穴隠しのエスカッションを特注してサイズの合わないドア面の切り欠穴を隠し、頑張って加工して設置したのが私でした。
ドアの側面部分から円筒錠のケースと呼ばれる本体部分が入って行きます。
ご覧のとおり、そこも元々付いていた錠前とのサイズが全然合わないので補助の鉄板を使ってビスの立つ地面を作り、工夫して設置してます。
外して行きます。自分でやった工事の錠前なので、愛着は湧きますね。
「あ~、こんなしてやったなぁ~。もうこれやったのも何年前になるか分からんくらい前やな~・・・」(*´ω`*)とか。
はい、全く代わった風に見えませんが完了です。
今回は全く同じ型番の錠前を、経年変化の劣化が原因で交換したためにこうなります。
この円筒錠、安くて頑丈、汎用性も広いと有って、日本中で数え切れないくらいに使われています。
が、取り付け方に絶対間違えてはならないポイントがあるのですがその条件をきちんと満たして取り付けられていない場合が非常~~に多いというのが私の経験です。
そこを間違えていると、鍵が無くても施錠されたこのノブは、あっという間に開けられます。一瞬です。
もし同じタイプの錠前が使われているな~と思い当たる方は、一度気にしてみて下さい。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はマンションの鍵を交換です。
場所は京都の桂川の堤防沿い。見晴らしのいいロケーションに建つマンションです。
あと少し走れば観光地としてメジャーすぎる嵐山にほど近い、京都の西寄りの地域。
閑静な住宅街という表現にピッタリのエリアですが・・・
この日は大寒波Day!!寒い!大きな川沿いの土手の上。拓けた地形は風を遮る物も無く、吹きすさぶ強風に混じって雪まで降ってきた!
嵐山というのは京都盆地の北西寄りの辺りを指していう地名なのですが、その由来というのは日本書紀の中に見る「ウタアラスダ」と呼ばれた地名を元とする説があるそうです。(他にも諸説あり)
アラス山が転じて、嵐山と・・・なんか、訛っちゃった人の発音みたいですね。私の地元もけっこう訛っている方言なので、ナツカスィ・・・
というのは余談なのですが、私個人としては決まって嵐が来る方向に在る山だから嵐山なんじゃないか!というくらい、京都に住んでいると天気が悪くなるのは決まって嵐山方面からと感じます。
なんか雨とかふりそうだな~と思う日に、空を見渡すと大抵は嵐山のある北西方面から真っ黒な雲がモワモワと迫りきたりします。
この日もその感覚にピッタリ合致する程に、目の前に広がる嵐山の山の向こうから更なる寒気を運ぶ黒雲がモワモワと迫っていました。
ぐへ~!さっさと交換を終わらせて、この吹きっ晒しの修業の地から脱出しなければ!と慌てて作業にかかります。
こちらがGOALのMX。公団向けに開発された物なので、耐久性は優秀です。手袋は豚革です。
本体の取り外しはイージー。ですが、シリンダーの交換で間違える慣れてない人がやってしまいがちなトラップがこの後に控えています。
これはそのトラップへ行くか無事にシリンダー交換できるかの分かれ道寸前の図。
あえてトラップに嵌まることはせず、無事に完了です。
今回もノーマルシリンダーから防犯用のディンプルキーへの交換です。
中古マンションを購入されたのに伴って、やはりマンションは玄関のシリンダー防犯が重要だろうということにお気づき頂いたお客様の判断は全く正解です。
マンションは一戸建てと比べて、家全体という視点での防犯性アップがしやすいというのはご存知でしょうか。
普通に考えれば当たり前のことなのですが、マンションは基本的に入り口が玄関とベランダしかありません。つまり、侵入口が非常に限られているのです。
それに引き換え一戸建てはといえば、玄関以外にも一回の周囲ぐるりの窓ガラス、二階も窓多数。
そうです。窓という侵入口が沢山あるのです。
ですから、マンションに比べると純粋に防犯性をアップさせるために対策を施す必要のある箇所が多いので、費用と手間がかかるということです。
とはいえ、マンションにはない居住性などの面での利点もまた大いに有りますので、どちらが良いとかいう話ではないです。
あくまで防犯という面で見た場合、少ない費用で住居全体の防犯性がアップさせやすいのはマンションの利点だということです。
ですからマンションにお住まいの方はせめて、玄関の鍵だけは防犯用のディンプルキーもしくは電子錠などの高セキュリティ錠にする意識をお持ち頂きたいというのが、長年業界に携わってきた私の個人的な願いです。マンションのお部屋のもう一つの侵入口、ベランダの防犯については、またの機会に。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は三協アルミのドアシリーズ「FXⅡ」の鍵交換にいってまいりました。
現在は三協立山株式会社という社名ですが、元は三協アルミと立山アルミという別の会社だったのですよね。
この両社はどちらも創業者が竹平さんという方なのですが、実のご兄弟だったそうです。
三協アルミが立山アルミを吸収合併する形で、一つになったのが今の会社という事です。
現代社会の各産業を支える基礎材料を扱うこういった企業は、やはり母体の大きさが必要なのでしょうかねぇ。
さてこのような一戸建てに使用されるドア用の鍵。デザインやら厚みやらに合わせて、錠前の、と言うよりシリンダー部分のサイズ違いが山ほど存在します。
三協や立山に限らず、他のエクステリアメーカーの販売しているドアシリーズも似たような状況です。
ですから、交換の際には出来れば一度シリンダーを外して、シリンダーの各部分のサイズをきっちりと計測しないと間違えた部品を選んでしまうことになります。
パッと見で似ているから、大体はまるやろ~!という大らかなノリで部品を取り寄せたりお店で購入すると、とても悲しくて二度手間な結果を高確率で引き起こしやすいのが、一戸建てのドアに使われる鍵です。
今回もきっちりと事前に調べておきました。長年やっていても、やっているからこそ確認は怠れないです。
金色の着色仕上げも禿げて、年数を感じさせますね。
外観はありふれたプリン型のシリンダー。しかし中身が・・・
外していきます。まあ今回は下調べをしておいたので、間違いはないです。
シリンダーとサムターンです。(サムターンとは、屋内側から鍵を施解錠するツマミのこと)
はい取り付け完了です。シリンダーだけ金色が蘇っていますが、色褪せた古いハンドルとも不思議とマッチするものです。
交換後はこんな感じ。
写真で見ると分かりにくいのですが結構大きくて重いので、取り付けの際にポロリと落としてしまわないように注意が必要です。
私も駆け出しの頃には、新品で手持ちが1個しかない部品を取り付け中に落としてガッツリと傷をつけてしまい、再度出直しになってしまったのは切ない思い出。
無事にディンプルキーに交換が終了です。
中古の一戸建てを購入されたのに伴っての鍵交換でした。
旧式の鍵穴タイプから、防犯タイプのディンプルキーに代わってお客様も安心の笑顔をされていたのが嬉しい一瞬です。
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