毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
前回投稿の記事から、更新にかなり間が空いてしましました。
春先は確定申告などアレヤコレヤとやっている内に、気がつけばもう5月とは!
あ~、今年も何をやっていたのか分からん内に半分終わってしまいそうな勢い・・・
とまれ、気を取り直して軌道修正の記事投稿と行きましょう!
今回はオートヒンジの交換をしてきました。
オートヒンジというと、一般の方にはあまり聞き慣れない代物ではないでしょうか。
これは、ドアを開けたときに自動で閉まるようにしてくれる機械のことです。
ドアを自動で閉めてくれるものとしてまず思いつくのが、ドアの上の方にくっついている横長の箱状の物体。ドアクローザーとかドアチェックと呼ばれる物かと思います。
対してこのオートヒンジというものは、ドアとドア枠を繋ぐ丁番が、そのままドアクローザーとしての機能を備えたものとなります。
どんな所に使用されるかというと、マンションの駐輪場に出る間仕切りのアルミドアとかで上枠の無いもの。廊下の塀の切れ目にそのままドアだけ取り付けたような所には通常の上に付けるドアクローザーは設置できませんので、オートヒンジを使ったりします。
わかりにくいので、画像と併せて作業にいこうぞ!
こんなやつ。上と下で、油圧ダンパーとドアを締めるための引っ張るスプリングとそれぞれ機能を分担して受け持って動きます。つまり、2個セットで交換しないとダメです。
さて、雨が降らない内にサッサと交換しちゃいましょう。
まず、ドアを外していきます。
この部品、枠からドアを外すにも決まった手順があります。それを守らずにホイホイとやってしまうと、バネは吹っ飛ぶわ部品は壊れるわでヒドイ目に遭います(´;ω;`)気をつけましょう。
はい、無事にドアを外せました。この程度の背が低いアルミドアですと、非力な私でも一人で外せます(でもやっぱり結構重いから要注意)
続いて古いヒンジを外していきます。
この古い部品を外していくときに、最大の難関があります。それはビスの錆と固着。
このような屋外使用のドアともなれば、ビスがガッチリ固着してびくともしません。
不用意にクリっと回そうものなら、その瞬間にネジ穴が潰れ、その先の地獄が待っています
こちらは新品のセット。上手く付くかな~。
上下の位置を間違えないように取り付けていきます。順調順調!
ホイ!!無事にドアの吊り込みも完了です
吊り込む時にも、差し込む位置とか色々と指定が有るのでそれを守らず適当に挿れると壊れてしまいます。仕事は詰めが大切ですな。
プラスチックのキャップも復活して、綺麗に付きましたね~(*´∀`*)
オートヒンジの寿命もかなり長く、完全に壊れてくるまで交換に至らないことが多いです。
ドアクローザーの故障時と同じで、オートヒンジも壊れると、ドアを猛スピードで閉じてくれます
子供さんの指とか挟まったら、もげちゃうの間違い無しのスピードですよ。
共用部の建具の不具合は住人さんが自分で直すことは出来ません。
住人さんに出来るのは不具合を見つけたら、管理会社さんかオーナーさんに教えてあげることです。
共用部絡みの不調を直すのにお困りの管理会社さん、オーナーさんはお気軽にご相談くださいませ~
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はお得意様の管理会社様から、とあるマンションのエントランスにあるオートロックの集合玄関機に取り付けてあるキースイッチが動作不良を起こしているとのご依頼です。
場所は我が拠点からすぐ近くなので、歩いていっちゃいます。
今回の交換部分はコレ。この丸い鍵穴。この奥に配線とかあります。
歩いて5分、すぐ着きました。なかなかよい賃貸マンションなのです(`∀´)
阪急京都線の西京極駅から徒歩3分、周りにはなんでも揃っていて非常に便利なこのマンション。
それでいて、大通りから一本路地を少しだけ入ったところにあるので、うるさくないのも素敵ポインツヘ(゚∀゚*)ノ
もし私が独身モノなら迷わず借りたくなるなぁ~と、仕事で訪れるたびに思います。
とか考えつつ、交換工事の方はズンズン進めています。
古いのとこれからつける新しいのとを並べたの図。
この電線を結線していきます。
作業中の集合玄関機の様子。
ホイ完成!!無事に動いております(∩・∀・)∩
たった3本しかない結線なのですが、配線を間違えると鍵を挿して回した時だけ自動ドアが閉まる!とかいうマヌケな状態になったりします(笑)志村のコント状態ですな。
こういったマンションのエントランスにある集合玄関機のキースイッチなどは、多くの住人が皆んなして一箇所を毎日毎日とてつもない回数作動させるので、各部屋の鍵穴よりも消耗するのが早いです。
ある日突然、鍵がささったまま抜けない!とかささらないからオートロックが開けられない!とかなります。
それでいて壊れたときの交換用シリンダーは、メーカーに頼んで1ヶ月もかかるのです。
管理会社さんや不動産屋さん、管理を入れずにご自分で運営してらっしゃるオーナーさんには、エントランスのオートロック集合玄関機キースイッチや非常階段の1階出口のドア鍵シリンダーなどの共用部シリンダーの予備在庫を備えておくことをオススメいたします。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はお得意様の管理会社様のご担当物件で、テナントビルの入口ドアに付いている錠前が不調をきたしたので見てほしいとのご依頼です。
場所は京都のど真ん中、オフィス街に建つビルです。
いわゆる「田の字地区」というヤツに位置するエリアですね。
京都の町はご存知の方も多いかと思いますが、碁盤の目状の道路が町を縦横に走っています。その中でも現在の京都で特に栄えている商業・ビジネス・繁華街地区を囲い込んだ四角いエリアのことを上記の「田の字地区」と通称で呼ばれているのです。
囲い込む四角の辺たる通り名でいいますと、東は河原町通、西は堀川通、南は五条通、北は御池通となり、京都の中でも最も地価の高いようなエリアでもあります。
利便性もよく、歩いていける距離になんでも揃い、且つ京都らしい風情も味わえる場所も混在し、人気の高いエリアです。
最も、何代にも渡って京都に暮らし続けている上京区あたりの生粋の京都人(という御本人たちのおっしゃりよう)からすると、「本当の洛中いうんはそこやない。ウチらの住むこの辺や!\(*`∧´)/」というご意見もあり、歴史の深い街だけに諸説紛々の奥深さを再認識させてくれます。
さて、そんな現CentralKyotoの田の字地区での現場にて早速、補修工事に取り掛かります。
現状はこんな感じ。実は一旦来たものの、部品が取り寄せ無いと手持ちがなかったので応急で電工テープを張って処置しておいたの図。
ケースと呼ばれるドアの中に埋め込まれている本体の部品の中が破損して、ラッチというドアの横から飛び出てくる直角三角形型のカチャカチャと動く部品が、レバーを押し下げても引っ込まない為に、出入り出来ないという状態になっていました。
前回同様、取り外していきます。
しかしこれがまた固い!何が固いって、本体ケースを入れ込む木製ドアの彫り込み穴が、余裕なしのカツカツで彫り込んであって、ケースを出し入れする際の遊びが全く無い!なのでケースの横っ腹に擦れて入らない!出ない!
・・・ふぅ~。やっと出た(°д°;)
多少、彫り込み穴を加工して広げます。次回もし何か有った時、工事する人が大変ですからね。といっても私なのですが(*ノωノ) イヤン
新品のケースも綺麗に収まりました。
はい完了!スムーズに開け閉めできて、グッドグッド\( °∀° )/
今回のようなケース不良などの現場は、外してみるまでどんな取り付けをしてあるか分からないのがいつも気になります。
不具合の補修・交換の作業や部品の手配も気を遣いますが、それよりも取り付けのベースとなるドアの切り欠きやドアの建て付けなどの、錠前の受け止め側の状態いかんでは施工の大変さが倍増するからです。
なになに地区だの、真の洛中だの、そこは元々は京都やないだの、いやさあんな街中はうるさくて暑くて高いだけやし京都市外縁部がいいだの、色々な視点があります。
とはいえ結局、住んでみないと分からない事が多いのは確かで、何事もやらず嫌いは大っぴらに意見表明する前に消しておきたい要素のような気がすると、個人的な教訓としたい一件でした。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はマンションの共用部ドアに使用されている錠前の交換作業です。
多くのマンションで採用されていますが、非常階段の出入り口ドアというものには、自動施錠の錠前が設置されている場合があります。
ホテルのお部屋のように、鍵を持たずに部屋を出てしまうと、ドアが閉まった瞬間に鍵がかかり入れなくなってしまう。
鍵の掛け忘れを防ぎたいようなドアには、この手の自動施錠の錠前が使用されるのです。
エントランスにオートロックが設置されているマンションであれば、少なくとも地上に出る階の非常階段ドアだけでも必ず自動施錠錠が使われます。
住人以外が安易に各部屋のドア前まで立ち入ることの無いようにするためです。
マンションの非常階段は、そのマンション全体の間取りや階によっては、エレベーターで地上に降り、正規のエントランスから外出するよりも便利な場合もあります。
このようなマンションでは、その名前に反して「非常」ではない階段となってしまうため、そこに使われている錠前の寿命も通常よりは短くなる傾向にあります。
今回もその事例に当てはまるマンションで、自動施錠が上手く機能しなくなった為に本体交換の運びとなりました。
現状はこんな感じ。左に見える三角形の部品が施錠のためのデッドラッチと呼ばれる部分なのですが、こいつが変な動きをするせいで鍵がかからなかったり、ドアが閉まらなくなったりしています。
今回はこれの本体ケースという部分だけを交換します。
古いのをチャチャっと外してぇ~
穴だけになってぇ~
色は違うけど同じ錠前部品を取り出してぇ~
ハイ終了!見た目はほとんど変わってませんね。
一般の方が見てもきっと、何を直したのかは気づかないかも。
因みに鍵穴の部分(シリンダー)とレバーハンドルは今回、古いものをそのまま移植しております。鍵穴はマスターシステムを組んだ共用の鍵穴となっていますので、換えてしまうと外から住人さんが入れなくなってしまいますから。
基本、自動施錠の錠前というのは一方通行です。
中から外へ。
出たら戻れないものなんです。鍵を持つ人以外は。
今の所、時間も一方通行の流れであり、通り過ぎた過去に戻る方法はありません。
一方通行のドアの連続である時間の流れを逆行して、過去に戻る鍵を持っている人がいるとは思われていない現在。
今という瞬間を楽しく、やりたいことにフォーカスして出来ることを真摯に愚直にやる。という考え方が、人生を実りあるモノし、またそれぞれの人が心豊かに生きる大切な考え方として、各方面から聞かれます。
もし人生の時間というドアを逆方向に通り抜けられるのなら、上記のような考え方をあまり重視しないでもよくなるのだろうか。
「人生をやり直したい。」「あの時こうしておいたら良かった」「昔、あの人とああなっておいた方が正解だったかもしれない」「戻れるものなら、やり直したい。」
こんなセリフを言う人と、いまでも自分の周りでたま~に遭遇するが、もしそう出来たとしたなら、今の時点まで戻ってきた時に本当により良い人生を歩んでいると感じて、生きていけるのだろうか?
個人的には、おそらくそうはならないのだろうと思う。
なぜなら、今何かしら満たされていないと感じる部分を持っているのならそれは、今より昔の自分がやってきたこと或いはやらないできたことの連続の末に出来上がった今なのだから、過去に戻ってやり直したとしても、今のまま過去に戻ったのではきっと、あまり変化のない同じような日々をまたチョイスしてしまうであろうし。
要は昔から変わらなかった自分の考え方や価値観、基本的な生きる姿勢を持ったままでは、何度過去に戻って選択を変えようが、誰かとの関係を変えようが、心が満たされなければ人生が変わったとは思えないだろうし、結果として何度も戻ってはやりなおしてはまた戻るの永遠ループになってしまうと思う。
じゃあ逆に、過去に戻って過去をに干渉は出来ないけれど、永遠に死なないで時間があるとしたらどうなんだろう。
実は私個人的にはこちらのパターンの方がなってみたい願望が強いのだが(*´艸`*)
今が満たされない、思い描く理想の人生じゃない。でも過去には戻れない。
でも永遠に死なない。自分の時間は永遠に終わらない。
となれば、今日までやってきたノンビリした或いはせかせかした生き方をマイペースでつづけていけばいつか、満たされるための出会いや偶然やラッキーな巡り合わせが人生を変えてくれるのだろうか。
個人的にはこれも、やっぱりならないだろうなぁと思う。
なぜなら、今日までと同じ生き方を仮に千年続けても、その人自身の満足は得られないのじゃないだろうか。
千年生き続ける存在として人々に認知されてしまったとしても、その時に自分に何かしら積み上げ身につけたモノがなければきっと、ただ歴史の生き証人として貴重がられるか、その不老不死の秘密を知りたいと願う権力に絡め取られてモルモットとして生かされるだけの日々が訪れるだろうし。
2つの方向を考えてみて思うに、人生の満足感って行動にしか、いや行為にしかないのかも。
何を志向し、何を好み、好んだがゆえに何に取り組み、事績としてでも身につくものとしてでもどちらでも良いが、積み上がるような何を行って時を通り過ぎたか。
こうしたいと思った。だからこれをしてきた。ゆえにこうなった。こういう人と出会った。
その結果としての今がある。今、そうできて居ることに満足を感じる。
満足のある幸せな生というものは、時間という要素とは別の部分で決まるのだなぁ・・・
とはいえ、個人的には永遠に生きてみたいけど(*`▽´*)ウヒョヒョ
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はお得意様のご依頼を頂き、ある賃貸物件のドアに使われているピボットヒンジの修理です。
とまあ修理と書きましたが実は、今回は修理はしておりません。
修理ではなく、交換でもなく、丁番の新規取り付けを施工した、というのが正確な所。
納期やら工事価格やらの兼ね合いでやり取りを重ねる中で、今回採用となったのがこの方法。
ピボットヒンジはそのままにして、ドアの面の部分に新しく後付の丁番を取り付けるという計画。
そこで今回活躍してくれのが、HORIの面付補修用丁番 №2846。
ご覧のとおり、ドアの面側に後付でつけるピボットヒンジみたいなモノなんです。
ピボットヒンジというのはこれ。
今回はこの上枠側のピボットヒンジの中軸が細くなって緩んできて脱落しています。
長年の使用と、屋根の無い雨ざらしの非常階段のドアという設置環境が、良く今日まで保ったよね~と感心するくらいの劣化を引き起こしたのでした。
雨がちな日が続いていた中で、やっと訪れた晴れ間です。また降り出さぬ内に、素早く取り掛かります。
枠側に穴を開けていきます。コンクリのヤツ、居ないでくれよ~(-。-;)
一番上の枠裏は、下地のコンクリートが居なかったので助かった~。
ドリルで鉄枠に穴を開ける際、枠の下地にあるコンクリートがすぐ裏にいると、鉄工ドリルが鉄枠を貫いた瞬間にコンクリートに当たって、一発で刃先を潰して駄目にしてしまうのです。
ドリルビットも安くないんやで~、コンクリートちゃんよ~(´_`。)
無事に一番上の2846丁番が付いたの図。ちなみに今回は重い鉄扉なので、丁番は3枚ほど取り付けます。
そういえばこの作業現場の非常階段ドアは3階だったのですが、その作業スペースからの眺めがこれ。
松尾大社方面を望んで、いい景色だな~。
足元はこんなくらいの広さ。そして金網製の柵。
この柵がまた低くて、身長175センチの私のみぞおち位の高さなもんですから、この眺めの良い方向の柵のギリギリの所に作業用の脚立を立てて上に乗ると、なかなかスリリングゥ~~!(((o(*゚▽゚*)o)))
グラリと来たら、かなり高い確率で火サスのオープニング直後の被害者みたいな姿を晒すことになりそうな事に、作業後40分くらいしてようやく気づく始末。
命有っての物種ダネ~。
ドア中央の上よりのポイントに、2枚めの2846丁番を取り付け完了。
流石に1枚の2846丁番で10個、枠側だけでも6個も開けるビス穴の中で、下穴の裏にコンクリのヤツが出てくる穴が、中段ともなると流石にあります。
ドリルビットがここで2本ほどメンテナンス部屋行きとなりました。
下側の2846丁番も何とか無事に付きましたの図。
ここでドリルビットがまた2本、お討ち死に~!
そして何とか、ようやく完成しました。。。
ふぅ~。。。落ちないで終われた( ´_ゝ`)
う~んスムーズで滑らかな動き~。
今回のようなピボットヒンジというものは、凄く長く保つのでその分、今ドアに付いているものが廃盤になってしまっているということも多いのです。
同じものや、それ用に発売された後継品番じゃないと、ドアや枠側に切り込まれた取付用の穴にはまらず、交換が出来ないのですね。
また、上枠側の軸受の部品が、枠に溶接されていることも多々有り、それがまた交換による補修をより困難にさせる原因ともなっております。
そういった事を踏まえて開発されたのがこのHORI 面付補修用丁番 №2846。
こういった製品は、現場の職人という立場からすると本当に気が利く有り難い製品だな~と、取り付ける時に実感します。
ピボットヒンジのままの見た目で行きたいというご希望の時は、ピボットヒンジを補修していきますが、こういった選択肢も有る事をご紹介できる良い事例の現場となりました。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はお取引先様のご依頼で、マンションのエントラスや勝手口などの共用部周りの鍵を修繕工事してまいりました。
オートロックの有るマンションには、住人の方とお話してオートロックのドアを開錠して貰わないと入れません。
その際、住人の部屋を呼び出すインターホンが設置されている操作盤があり、その操作盤を集合玄関器と呼びます。
この集合玄関器には、住人の方が帰ってきた時にオートロックのドアを開錠するための鍵穴が取り付けられています。
この鍵穴をキースイッチといいまして、これが割と短寿命。
それもそのはず、多くの住人が一つの鍵穴を共有して使うために、例えば1年間でも各部屋と比べると凄まじい作動回数になりますから。
それと同様、部屋の位置取りによっては非常階段から出たほうが出やすいということもままあり、非常階段の地上階に近いドアの錠前もまた傷みやすい傾向にあります。
今回の物件では、この両方が寿命を迎えたので交換となりました。
では、やっていきます。
これが集合玄関器。右下に見えているのが鍵を挿し込む鍵穴、キースイッチですね。
このシリンダーの裏側には、名前の通り小さい電気スイッチが組み込まれていまして、鍵を挿して回すとそのスイッチが作動してオートロックのドアを開錠する仕組みです。
取り外した図。裏側はこんな風になっています。交換と結線のし直しをしていきます。
間違えて結線すると、鍵を挿して回した時だけ一瞬自動ドアが閉まっていつもは開きっぱなしとかいう間抜けな事になります(笑)
ちとピンぼけで申し訳ないですが、こちらは取り付けていく新品のキースイッチ。
マンション全体でマスターシステムを組んでおりますので、メーカーから取り寄せて約1ヶ月はかかります。
はい、オートロックのキースイッチ交換は無事に終了ちゃんと鍵を挿して回したときだけ開きます\(^o^)/
次は非常階段の1階出口のドアノブをセット交換です。
現行付いていたのがこれ。MIWAの円筒錠の自動施錠錠タイプです。
しかし、これがもうホンマに大変でした。長年の勘で、何が大変そうかは分からないんだけど、な~んか苦戦しそうだよなぁって感じていました。このノブ。
このドア、写真では分かりづらいのですが、屋根がないところにドアが立っています。
出ました恒例の雨ざらし錠前。風呂場の錠前と並び立つ、鍵屋泣かせの二巨頭の一つ。
ここからこの強敵との悪戦苦闘の1時間が始まりました。
外見は割と綺麗で、そんな風には見えないコヤツ。擬態というやつです。
まずは通常どおり、写真で私が手に持っている道具で内側のノブを外しに掛かります。が・・・
取り外すためのトリガーは作動してる手応えは有るものの、やはり内ノブは微動だにしてくれません(-_-;)
いよいよ道具を取りに行っては戻るの、車との往復が始まりました。
まずはパイプレンチで思い切り引っ張ってみましたが無駄でした。
ハンマーを持ってきて錆で固着した内ノブと軸の部分を引き剥がすために、目覚めのショックを与えてあげます。
バッコンバッコン叩きましたが、やはりウンともスンともいいません。
だんだん疲れてきました。仕方ないので次の段階に移ります。
ノブの根本の軸を取り巻くステンの薄い皮をめくっていきます。
もうここらへんになってくると、なかなかに荒ぶる手付きで作業していますので、通行人の方がみたら恐れをなしてしまうかもと云うのがうっすら気がかりになってきます。
折悪しく前日は大雨が降った為に、荒ぶる作業で飛び散る飛び散る!錆と雨水が潤滑の為に注入された油と練り混ぜられて出来た油絵の具のごとき飛沫!!(;´Д`)
手も仕事着も、もう切ないことになってきました。
格闘すること45分。やっと内ノブが動く兆しを見せます。お!やっとか!
こうなってー
徐々にキテル!(@_@;)
どりゃぁぁぁ!!ドヤァァァ!(# ゚Д゚)…ハァ、ハァ、ハァ…つ、疲れた。
ここさえ取れれば、もう終わったも同然。
この後はスムーズに交換していきます。
あと一息です。長い戦いだった・・・
終了…
まあ今回のノブ、屋外なんでサンダーとか使ってノブを切り落としちゃっても良かったんですけど、私のいつもの癖としてはなるべく電動工具は使わないで取れないかな~?というのを試してみます。電動工具はうるさいし火花も散るしであまり好まないので、最終手段としています。
最も、使ったほうが断然早いとかこりゃ無理だっていうモノに当たれば、即座に電動使っていきますけどね。
と、云うことで今回、水のかかる環境で使い続けた錠前がどんな悲惨なことになるかをお見せする良い事例となりました。
急に暑くなってきたこの頃ですが、夏場にかけて風呂場の錠前故障でお呼び頂くことが急に増える季節でもあります。
風呂場の鍵の寿命は10年までと考えてください。それ以上使っているな~(・。・;というお宅は、即座に交換の手配をかけて頂かないと、ホントに大変な事態になりますのでお気をつけ下さい。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
いや~、今年も残すところあと少しとなりました。
気忙しい年末、風邪を引いて体調を崩すことだけはすまいと気合を入れていた筈なのに、バッチリ引いてしまいました。
今年の風邪は喉鼻と身体のヒドイ倦怠感で、なかなかキツイですね~!
しかし!病院のお世話になることもなく、3日ほど早寝を心がけたら治りました(・∀・)
ここ数年、まともに風邪を引かない身体になっているだけに、今回も風邪を引きつつ動ける身体を維持して乗り切りました。
鍵も人間も、日頃のケアと予防が大切ですね。
さて今回は、いつもご贔屓の管理会社様の物件で、非常階段のドアについている錠前の調子が悪く、きちんと閉まらない時があるとのこと。
勝手知ったる物件だけに、早速向かいます。
ついているシリンダーのタイプから、かなり年季の入った錠前だということは歴然です。
往々にして、非常階段などのいわゆる共用部と言われる部分の錠前は、傷みが激しくかつ頻繁に起こる傾向にあります。
なぜなら、集合住宅にお住まいの多くの居住者全員で、一箇所を集中して使うことになるからです。
各部屋の玄関錠前は何人家族であろうと、良くて一日10回も施解錠をするならいい方。
しかしエントランスや駐輪場などに抜けられる非常口ドアの錠前ともなれば、居住者の数にもよりますが一日100回以上も施解錠されてもおかしくはありません。
また上記のドアのように、非常口などに使われているドアは、防火の観点から大体は頑丈でぶ厚めの鉄板で出来たドアが多いのです。
結果として、開け閉めの際に錠前にかかる負担も大きく、自然と寿命も短くなります。
こちらの物件も同様、部屋数がおおく且つ、建物の構造と表通りへのアプローチなど諸々の事情で、非常口ドアの使用頻度は非常に高くなっています。
加えて分厚い鉄板を使われたフラッシュドアなので、開け閉めの際の振動も強いです。
ご覧の通り、ある階の自動施錠錠のアンチフリクションラッチの動作が不良となり、メンテナンススプレーを吹きまくって応急的に対処をした痕はありますが、解決しておりません。
また、錠前を支えるフロント部分も浮いてきてしまっています。
これは、ドアと錠前を結ぶビスを捻じ込むビス穴が、経年劣化によりバカになって浮いてしまっています。
その状態でも錠前そのものがとれて外れてしまうことは有りませんが、グラグラと動いてはしまいます。
変に浮いた状態がひどくなると、ドアと枠の隙間で収まらなくなり、ドアが閉まる時に錠前を大きく破損してしまうことにもなりかねません。
皆さんのお住いである集合住宅でも、同じようになっている錠前はございませんか?
ご自身で詳しくわからなくても、使いにくいなぁ~・・・とう事だけは、多くの人が気づく事ができるとは思います。
錠前の不具合は、そのまま放置すると、入れない!出れない!とう事につながります。
少しでも気になる事があれば、管理会社さんや大家さんに方向してあげて下さいね。
毎度おおきに、。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は、マンションエントランスに設置されている集合玄関機、いわゆるエントランスインターホンにて、住人の方が鍵を開けるのに使う非接触キーの不具合をチェックして欲しいというご依頼で出動しました。
何人かの住人の方から、非接触タブの受信部にキーをかざしても、開錠されないで困ったという訴えが有ったとか。
早速現地へ向かいます。
現場の状況はこんな感じ。西日が良く当たる。もろに外なので、玄関機に雨も凄くかかりそう。
まずはタブの反応を見ていく為に、数回の開け閉めをやってみる。
問題ないなぁ・・・
コネクター等の緩みや、線の接触などが無いかを確認するために、玄関機を開けてみる。
しっかりシーリングをしてあるのはいいが、開けるのには一苦労・・・
これが問題の、非接触タブの受信部を裏から見たの図。
ん~・・・特に緩みなどもなく、問題ないなぁという状態。
その後、依頼元の業者の方も来られたので、持っておられた非接触キーでも施解錠の確認をするが、やはり問題の症状は出ず。
これまたよくあるパターンの、修理屋さんを呼んで来てもらったときに限って、故障の症状が出ないというやつ。
結局、様子見で経過観察ということになりました。
玄関機を戻し、シーリングをするのが一手間でしたが、原因を突き止められなかったのは心残りです。
集合住宅のエントランスのような、多数の人が一箇所の機械に集中して毎日使うところには、たしかに非接触キーのようなメカニカルなシステムを使っていないものが適しています。
一方で、メカニカルな部分を全く持たない電気部品だけで成り立っているものは、故障や不具合の際に壊したり丸ごと交換したりしか出来ないというようなデメリットもあります。
どちらにも利点・欠点があり、その選択はオーナー様だけに限らず、我々専門業者としても悩ましいところです。
毎度おおきに、。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はマンションのエントランスにあるオートロックの錠前が、時々施錠されずに開きっぱなしになっているので直して欲しいというご依頼でした。ご贔屓頂いている管理会社様の物件で、長年関わってきたマンションでもあります。
さて、一体どうなっているのか、早速行ってきました。
錠前そのものの稼働状態は異常なし。はやり・・・
問題はフロアヒンジの引きつけの加減でした。でも実は、それだけでは無いんだよな~・・・このマンション。
とりあえず、フロアヒンジの蓋を取っていく。
これがフロアヒンジ。大きなドアの根本の床に埋め込んであります。
見てのとおり、フロアヒンジを限界まで左に寄せて有る。実はここ、諸々の理由で、デッドボルトとストライクの位置ズレがもう、修正出来ない状況まで来ているのだ。それでもとりあえずは、フロアヒンジの設置状態を更に左に寄せるべく頑張る。
その上で、ストライク、反対側のドア周りをイジって何とかストライクとデッドボルトが自然に正対する位置に来るように出来た。
こんな感じ。というか、これだけ見ても全然普通に掛かっているが、この状態をいつでも維持する為にはけっこう大変だったりした・・・
普通に見える・・・
今回のトラブル原因の一つにもなっているフロアヒンジ。
数多く使われているのだが、これが結構な難物なのです。
大概はご覧のような、でかいドアや重いドアに使われていたりするのですが、ドアの締まり位置の微調整がフロアヒンジそのものの向きを変えるツッパリ棒のような金具でやる形になっていて、それ故に調整範囲もすぐに限界値に達するわけです。(フロアヒンジが入っている枡の中で動ける範囲が狭い)
なので、今回のマンションのように枠そのもののズレなどにより、錠前側ドアと受け穴であるストライク側のドアの位置そのものがかなりズレてきてる場合は、フロアヒンジ自体での調整では難しく、それ以外の部分で工夫を要することとなります。
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