毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はお得意様からのご依頼を得て、一戸建て玄関ドアの鍵交換に行ってまりました。
家の近くで落とした可能性があり、用心の為に交換したいとのことです。
写真で現場住宅のドア鍵の写真をお送り下さったので早速確認。
トステムの定番のシリーズですね、この形は。
しかしこのタイプは、例によって外見だけでは断定できないシリーズなのです。
ドアの中で錠前と接地している部分のサイズ違いがいくつも有ります。
大体はドアの厚みで推測出来るのですが、今回は現場で調べさせて頂けるとのことでしたので、きちんと外して採寸します。
最初の訪問はこれにて終了。後日、部品を持って再訪問致します。
このタイプ、今現在お客様が使われていたのはディンプルキータイプでは無かったのですが、交換も同じ通常のタイプで良いとのご判断でした。
はい後日の再訪問の日となりました。
こちらは上下2箇所のワンドアツーロックのドアです。写真は下の補助錠の方。
部品選定は下見しての準備なので、間違いはありません。
ほいほいと外して行きます。このタイプ、部品選定さえ間違えていなければ本当に簡単な作業です。
が、そのシリンダーの形状とかかりの浅さが原因で、取り付けの最中にポロっ・・・ガコっっ!!と落としてキズモノにしてしまいやすさ抜群の代物ですので、油断は出来ません。
はい!難なく交換は終わって、ピカピカの金色になりました。いや~、やっぱり新品はイイですね~(*´ω`*)
家の鍵を落としてしまうのもそうですが、もっと気をつけたいのは鍵穴に鍵を挿しっぱなしにして忘れて家に入ってしまい、その後ずっと気付かずにいることです。
残念なことですがこの場合、大抵は鍵が失くなっています。残っているラッキーは半々もないくらいでしょう。少なくとも京都のような都市部では。
冬や梅雨の時期などの悪天候の季節には、傘をさしたり急いで家に入ろうとしていながら手に荷物も持っているなどの状況が絡まり合って、鍵を鍵穴に挿して開けて抜く、という動作がもどかしい時があります。
それ故にバタバタした気持ちで玄関という動作のストップを要求される関門を越えた時に、鍵を抜くという最後の動作を忘れてしまう事も。
一時の身体の寒さや濡れよりも、鍵の紛失と交換のほうが大変な思いをさせる要因になります。
有って当たり前の鍵ですが、扱いには気をつけてあげて欲しいと願います。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は再登場のダイハツのミラさんです。
ミラという車名の意味は、「羨望」でしたな。
羨望、ここでまた改めて自分が何かに羨望を感じる対象を持っているのかなぁ?とボンヤリ考えなら移動しました。
ん~・・・なんか、特別思い当たらんなぁ~というのが正直な感想。
ヤバイ!ヤバイぞ!何に対しても、あまり心の力が入った憧れとか羨望とか欲求とかが見当たらなくなってきてる!(-.-;)
いや~、待てよ。こういうオフィシャルな所で語れるような羨望がないだけだと気づいたナ。
全くなけりゃ~、そりゃもう山中で修業する仙人だもんね。少しはあってよかった~。
と言っている間に到着。京都の南区、ややスリリングな地域性の特色を持つエリアです。
京都有数のスリリングな地域にベストマッチするかのような、ワイルドな向こう傷をもつお車が待っています。
しかし、電話して戻って来られた運転者の方は低姿勢の優しい人でした。ファッションはかなりパンチが効いていましたが(笑)
年式も古く、鍵穴は至ってシンプルなダイハツ。イージューライダー。
スピード作業、1分で完了。
夜中だったのでいいですが、この車が路肩停車していたこの道路。京都駅の南に位置する中でも交通量の多い危険な道路です。
怖いのでスタコラサッサ~!と車のアクセルを踏み込んで出発しました!
開錠作業の後に運転者の知り合いの男性が現れて話し初めます。
男性 「わし~、昔は鍵屋さんになりたくて憧れた時期あったんやぁ!こんなん、どないしたら成れんの?!やっぱり金とかかなり掛かるん?試験とか難しいん?」
私 『いや~、学校みたいに行くと結構かかりますね~。私はなんか上手いこと流れでお金もらいながら勉強させてもらいましたけど~。とは言っても、そんな華やかな世界じゃないですよ^^;』
男性 「そうかぁ?いや~、今でも憧れるわ~。技術一本でシャッと現れてファッと消えていく、カッコええや~ん!』
私 『そんな風におっしゃって下さると、勇気づけられます~。ありがとうございました~』
ああ、時々こういう風に言われるお客さんに会うなぁ。自分にとっては最早普通の日常でも、業界外の方から見ると、羨んでくださる面も見えてるようです。
逆もまた真なり。私からすると、この業界、少なくとも今の私の現状では得られていないライフスタイルをもたらしてくれる仕事や収入の仕組みを持って生きる方を、羨ましいなぁと思うこともこれまた毎日のようにあります。
あ、これが【ミラ(羨望)】だなぁ。ミラって、ないものねだりのことなのか?
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はトヨタの商用バン、ラウムのインロックで出動してまいりました。
忘れないうちに早速、車名の由来調べにいきます。
RAUM ・・・ 「ラウム」は、英語の「ROOM」に相当するドイツ語で、「空間」をイメージしている。とのことです。
今回の記事を書こうとしていてフと、「ん・・・?なんか前にも空間とかいう車名を調べた気がするなぁ。あれ?ひょっとしてもうこの車の記事は書いちゃったのにまた書こうとしてる?」となり、過去記事を調べる始末。
結果、以前にも有りました。空間という名の車。ただし、言語が違いました。
前に調べた記憶は、ラウムではなく同じトヨタのスパシオでした。イタリア語を元にした造語でしたね。
さてこのラウム、軽自動車ではなくコンパクトカーの分類に仕分けられるのですが、今のトールタイプの軽自動車に通ずるコンセプトが採用されていて、時代を先取りした感があります。
それは、ステーションワゴンに近い位置づけながら、リアドアがなんとスライドドアなのです。
初代の発売が1997年という年代を考えると、なかなか斬新な取り組みですね。
後期型に至っては助手席側のフロント・リアの境目のピラーをリアドアに内蔵した、ピラーレスパノラマオープンドアを採用。
これは最近のダイハツの軽自動車なんかでも見られるようになってきています。
ラウムの名前のとおり、この規格の中でできるだ車内空間を開放的に且つユースフルにするべく心を砕いたのだなぁという設計者の熱意が感じられます。ちょっと使ってみたくなったな。
それはそうと、開錠作業をやってしまいます。
快晴の冬の京都南西部の山沿いの街。コインパーキング内なので、作業はしやすくて本当に有り難い^^
鍵穴はいつものトヨタ、ハーフタンブラーです。
2分で無事に開錠。アリガトゴザイマス。
このラウムも含め、日本の自動車メーカー車室空間の広さを追求する心の強さには敬服します。
やはり狭い国土で限られた車体の大きさ規制。少しでも如何に広く高く、使いやすく居心地良くるすか。
日本人にあっては、車も家も広さへの憧れというか夢が共通概念として有るように思います。
しかし一方では、人口減少がこのまま行くと避けられぬ現状。人は減り、空き家問題などでも話題のようにむしろ空間は余ってくるかもしれない。
しかし、それは日本全体が普遍的にそうなる訳ではなく、より一層の都市部への人口集中や超過疎化のように偏った形で現れる。
狭い都会に目を向けるのではなく、そもそもまず心のラウムをもっと広くもって、色々な視野を広げる必要が有るのではないかなぁ・・・と個人的には思う今日このごろです。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はGOAL社製の円筒錠であるUSの鍵交換に出動して参りました。
このGOALのUSに限らず、他の錠前メーカーからも円筒錠と呼ばれる型式の物はリリースされています。
この円筒錠の利点は何と言っても、自動施錠錠に切り替え可能ということです。
自動施錠というのは、ドアを閉める時に常に鍵がかかった状態になる錠前のことです。
ホテルのドアなんかを思い出してもらうと分かりやすいかと思います。
鍵を持たずにウッカリ部屋をでると、バタン!とドアが閉まった瞬間にノブは回らずに入れない・・・
経験の有る方も多いのではないでしょうか?もちろん私もその一人ですが(笑)
この日に私が伺ったこちらの施設でも、昼間は施錠もされることなく普通のドアノブとして使います。
夜間だけは自動施錠タイプに機能を切り替えて使用されています。
少々専門的な話になるのですが、錠前の世界では一般的に自動施錠の機能を持った錠前というのはもっとサイズが大きい物で錠前本体の形が箱型の大きいものがドアの中の空洞に収まったタイプのケースロック錠がメインです。
結果としてドアそのものがしっかりとした作りのモノでないと自動施錠の錠前を設置できないので、後付で自動施錠の機能が欲しいドアの箇所が出てきたりしても、ドアが適応していないと自動施錠を実現できないということになります。
しかし、この円筒錠はといえば、非常に簡易な型式であり、大きな明り取りのガラスがハマっていて錠前の設置出来る箇所が極めて狭いアルミドアなどには、後付でも何とか設置できる可能性のある有り難い存在なのです。
そのドアとはこんな感じ。
もともとこのドアは円筒錠ではなく、普通のインテグラル錠(いわゆるノブ錠)が付いていました。
そこに穴隠しのエスカッションを特注してサイズの合わないドア面の切り欠穴を隠し、頑張って加工して設置したのが私でした。
ドアの側面部分から円筒錠のケースと呼ばれる本体部分が入って行きます。
ご覧のとおり、そこも元々付いていた錠前とのサイズが全然合わないので補助の鉄板を使ってビスの立つ地面を作り、工夫して設置してます。
外して行きます。自分でやった工事の錠前なので、愛着は湧きますね。
「あ~、こんなしてやったなぁ~。もうこれやったのも何年前になるか分からんくらい前やな~・・・」(*´ω`*)とか。
はい、全く代わった風に見えませんが完了です。
今回は全く同じ型番の錠前を、経年変化の劣化が原因で交換したためにこうなります。
この円筒錠、安くて頑丈、汎用性も広いと有って、日本中で数え切れないくらいに使われています。
が、取り付け方に絶対間違えてはならないポイントがあるのですがその条件をきちんと満たして取り付けられていない場合が非常~~に多いというのが私の経験です。
そこを間違えていると、鍵が無くても施錠されたこのノブは、あっという間に開けられます。一瞬です。
もし同じタイプの錠前が使われているな~と思い当たる方は、一度気にしてみて下さい。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はマンションの鍵を交換です。
場所は京都の桂川の堤防沿い。見晴らしのいいロケーションに建つマンションです。
あと少し走れば観光地としてメジャーすぎる嵐山にほど近い、京都の西寄りの地域。
閑静な住宅街という表現にピッタリのエリアですが・・・
この日は大寒波Day!!寒い!大きな川沿いの土手の上。拓けた地形は風を遮る物も無く、吹きすさぶ強風に混じって雪まで降ってきた!
嵐山というのは京都盆地の北西寄りの辺りを指していう地名なのですが、その由来というのは日本書紀の中に見る「ウタアラスダ」と呼ばれた地名を元とする説があるそうです。(他にも諸説あり)
アラス山が転じて、嵐山と・・・なんか、訛っちゃった人の発音みたいですね。私の地元もけっこう訛っている方言なので、ナツカスィ・・・
というのは余談なのですが、私個人としては決まって嵐が来る方向に在る山だから嵐山なんじゃないか!というくらい、京都に住んでいると天気が悪くなるのは決まって嵐山方面からと感じます。
なんか雨とかふりそうだな~と思う日に、空を見渡すと大抵は嵐山のある北西方面から真っ黒な雲がモワモワと迫りきたりします。
この日もその感覚にピッタリ合致する程に、目の前に広がる嵐山の山の向こうから更なる寒気を運ぶ黒雲がモワモワと迫っていました。
ぐへ~!さっさと交換を終わらせて、この吹きっ晒しの修業の地から脱出しなければ!と慌てて作業にかかります。
こちらがGOALのMX。公団向けに開発された物なので、耐久性は優秀です。手袋は豚革です。
本体の取り外しはイージー。ですが、シリンダーの交換で間違える慣れてない人がやってしまいがちなトラップがこの後に控えています。
これはそのトラップへ行くか無事にシリンダー交換できるかの分かれ道寸前の図。
あえてトラップに嵌まることはせず、無事に完了です。
今回もノーマルシリンダーから防犯用のディンプルキーへの交換です。
中古マンションを購入されたのに伴って、やはりマンションは玄関のシリンダー防犯が重要だろうということにお気づき頂いたお客様の判断は全く正解です。
マンションは一戸建てと比べて、家全体という視点での防犯性アップがしやすいというのはご存知でしょうか。
普通に考えれば当たり前のことなのですが、マンションは基本的に入り口が玄関とベランダしかありません。つまり、侵入口が非常に限られているのです。
それに引き換え一戸建てはといえば、玄関以外にも一回の周囲ぐるりの窓ガラス、二階も窓多数。
そうです。窓という侵入口が沢山あるのです。
ですから、マンションに比べると純粋に防犯性をアップさせるために対策を施す必要のある箇所が多いので、費用と手間がかかるということです。
とはいえ、マンションにはない居住性などの面での利点もまた大いに有りますので、どちらが良いとかいう話ではないです。
あくまで防犯という面で見た場合、少ない費用で住居全体の防犯性がアップさせやすいのはマンションの利点だということです。
ですからマンションにお住まいの方はせめて、玄関の鍵だけは防犯用のディンプルキーもしくは電子錠などの高セキュリティ錠にする意識をお持ち頂きたいというのが、長年業界に携わってきた私の個人的な願いです。マンションのお部屋のもう一つの侵入口、ベランダの防犯については、またの機会に。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は三協アルミのドアシリーズ「FXⅡ」の鍵交換にいってまいりました。
現在は三協立山株式会社という社名ですが、元は三協アルミと立山アルミという別の会社だったのですよね。
この両社はどちらも創業者が竹平さんという方なのですが、実のご兄弟だったそうです。
三協アルミが立山アルミを吸収合併する形で、一つになったのが今の会社という事です。
現代社会の各産業を支える基礎材料を扱うこういった企業は、やはり母体の大きさが必要なのでしょうかねぇ。
さてこのような一戸建てに使用されるドア用の鍵。デザインやら厚みやらに合わせて、錠前の、と言うよりシリンダー部分のサイズ違いが山ほど存在します。
三協や立山に限らず、他のエクステリアメーカーの販売しているドアシリーズも似たような状況です。
ですから、交換の際には出来れば一度シリンダーを外して、シリンダーの各部分のサイズをきっちりと計測しないと間違えた部品を選んでしまうことになります。
パッと見で似ているから、大体はまるやろ~!という大らかなノリで部品を取り寄せたりお店で購入すると、とても悲しくて二度手間な結果を高確率で引き起こしやすいのが、一戸建てのドアに使われる鍵です。
今回もきっちりと事前に調べておきました。長年やっていても、やっているからこそ確認は怠れないです。
金色の着色仕上げも禿げて、年数を感じさせますね。
外観はありふれたプリン型のシリンダー。しかし中身が・・・
外していきます。まあ今回は下調べをしておいたので、間違いはないです。
シリンダーとサムターンです。(サムターンとは、屋内側から鍵を施解錠するツマミのこと)
はい取り付け完了です。シリンダーだけ金色が蘇っていますが、色褪せた古いハンドルとも不思議とマッチするものです。
交換後はこんな感じ。
写真で見ると分かりにくいのですが結構大きくて重いので、取り付けの際にポロリと落としてしまわないように注意が必要です。
私も駆け出しの頃には、新品で手持ちが1個しかない部品を取り付け中に落としてガッツリと傷をつけてしまい、再度出直しになってしまったのは切ない思い出。
無事にディンプルキーに交換が終了です。
中古の一戸建てを購入されたのに伴っての鍵交換でした。
旧式の鍵穴タイプから、防犯タイプのディンプルキーに代わってお客様も安心の笑顔をされていたのが嬉しい一瞬です。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はお得意様のご依頼を受けて、警戒厳重設備の鍵交換に出動しました。
依頼内容としてはシリンダー交換。シリンダーとは鍵を差し込む部分の部品全般を指して言います。
この施設、かなりの貴重品を扱う為に建物も頑丈でセキュリティにもかなりの注意を払っています。
唯一の出入り口ドアに使用されているのは、自動施錠錠の2箇所セット。
どちらもドアを閉めると自動で鍵が掛かるタイプの錠前となっています。
初期設定で付いている合鍵は3本。合鍵追加も必要で合計で6本にします。
現在使われているタイプはディンプルキーでセキュリティも高いのですが、合鍵がメーカー取り寄せしか出来ないタイプなので不便ということもあり、今回交換するシリンダーは合鍵を作れるものにします。
MIWAのロータリーディスクシリンダーです。こちらは合鍵を作る際に結構合わない物が出来るというタイプです。スーパーや簡易な合鍵ショップなどで、きちんと教えられてない人が調整の甘いマシンで作ると高確率で合わない物ができます。
サクッと合鍵作成は完了。鍵の交換に移ります。
非常に簡単そうに見えて、やりなれない方が陥りやすい罠が潜んでいます。
冬場の錠前は氷のようによく冷えています。素手で長時間触っていられないほど。かといって手袋をしてはやりづらい作業もあるんで、防寒出来ないことも多々あります(T_T)
鍵穴が外れました。これはスピーディに外せるタイプなので、寒い冬には助かります。
フロントプレートを取り付けて完了です。作業スペースが狭くて、逆手で電動ドライバーを操るの図。
今回はMIWAのLALとADという錠前の型になります。どちらも自動施錠のタイプ。鍵の交換作業としては簡単なのですが、部品を取り外している最中にウッカリやってしまうと、かなり深刻なトラブル状態に陥る危険があり、且つやってしまいやすいタイプです。
鍵の交換は調べれば簡単にやり方は見つかる時代です。
が、普通の方が一生のうちに鍵や錠前の交換・修理を自らの手で行う機会がいったい何回あるでしょう。ほとんど無いか、チャレンジしてみてもせいぜい1回あるかないかでしょう。そういう慣れない事をやるにはかなりの下調べと、万が一にどういうトラブルが起こり得るのだろう?という想像力が必要です。
そこら辺を面倒や不安に感じる方は、我々のような錠前業者をお使い下さい。
大幅な時間と労力の節約になります。
リスクを取らずに、安全を買う。セキュリティに関わる事柄の場合、この方針が多くの場合は正解のように感じます。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は三菱のミニキャブのインロックで出動してきました。
ミニキャブと一口に言っても、バンタイプと軽トラックタイプという種類違いが存在し、今回は軽トラの方です。
恒例の車名の由来調べと行きます。
【スペル】MINICAB 【言語】造語 車は小さいが、広い荷台をもつキャブオーバーという意味で命名。
サラッとキャブオーバーという専門用語が追加で現れています。これも正確な知識の補強の為に調べる癖をつけます。
キャブオーバー型とは、自動車の構造上の分類の一つ。エンジンの上にキャブ(運転席)があるものを意味する。との事です。
まあいわゆるバンと呼ばれるような箱状のボディを持った外観の車は、多くがこのキャブオーバー構造に当たります。
鍵となるのはその配置。エンジンが前に飛び出しているか後ろに有るかそれとも、お尻の下に有るか。
キャブオーバー型の対義語としては、ボンネット型がそれに当たります。
ボンネット型とは、エンジンがボンネットという車の前方に突き出た部分に収まっている形のこと。
この2つの違いはどんな所か。こうして砕いて見ていくと、まあ大体は容易に想像がつくのだが。
キャブオーバー型はボンネットという前方に飛び出た構造体を持たない為、車の縦方向の全長に占める利用空間の割合が大きく取れるというのが利点。というのも、車というのは規定の車体長というものが決められており、その範囲の中でいかに居住性や利便性を高めるかを各自動車メーカーが苦心惨憺して生み出している。
特に国土がそれほど広大ではない日本の場合、車の大きさに対する規制は正直小さい。広大すぎて地面が有るということの有り難さがむしろ、悩みの種になっているような国とは違って、車のボディが限られた貴重な国土の上の空間を占有する事に対して、我が国は非常に細やかな神経を使ってその価値観を維持しているようだ。
このキャブオーバー型。確かに車内空間は大きく取れる。なんてったって、規定の車長をいっぱいまで車室空間に使えるのだから当然ボンネット型に比べたら広くなる。
得られた点も有るなら、往々にして失われてしまう点もある。
まず、車内がうるさい。そりゃ運転席のシートの下にエンジンが御鎮座あそばして、荷物満載の商用軽バンやら家族旅行で人も荷物も満載のワゴン車やらを頑張って動かそうというのだから、騒音が大きくなるのは必然。ちなみにトレーラーや大型トラック・ダンプみたいな車種は、この限りではないです。整備するときに運転席を含むコクピット部分の箱みたいなボディが、前傾して持ち上がってやります。座席と床、切れてな~い。
そうじゃない上記の仲間は、いくら頑張って防音を施しても所詮はシート下。音は室内にグワングワンと響いてくる。
次にその流れ出てくるのが、車内が熱くて寒い。冬はエンジンルーム近辺つまり座席の近くの隙間から冷気が侵入してくる。そして夏は烈火の如くに熱を発するエンジンの熱気と外気の熱気が、これまたシート下周りから遠慮なくお邪魔してくる。
後は、衝突安全性に劣る。前にボンネットという飛び出た構造体が無いのだから当然。前に何かがぶつかったなら、乗員には衝撃が伝わりやす。
上記のに挙げた様な点は、各メーカーともにこれまた苦心惨憺して工夫を凝らして下さっているため、大昔よりはマシにはなっているが。
ともあれ、荷物を積載して現場に向かう仕事に使う車としてはやはり、積載性能というものは非常に重要。
私も鍵屋さんとしての仕事車には、長いこと軽バンを使用しているしその性能と利便性には大いに感謝しているので、仕事車と割り切って使い、上記の様な残念ポイントを我慢できない人は自家用車を別で用意してそちらで欲求を満たすというのも一つの選択肢だろうと思う。
さて、現場に到着すると京都の中心地の建築現場。さっそく作業にかかります。
三菱なのでいつもどおり簡単です。ありがとう。
しかし、リモコンキーじゃない仕事用軽トラだけあって、やはりシリンダ内は日頃のご苦労を黒い塊として溜め込んではりました。
といっても無事に2分で開錠。
タイトルの意味に戻ると、ミニ(小さい)なキャブ(運転席)ではなく、ミニながらも広い荷台を誇るキャブオーバーという事に辿り着くまでの、移動中の私の安直な推測をそのままタイトルにしてしまいました。
意外性を持つギャップ、人も車もギャップが有るのって楽しいなぁと感じたり。