毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はお得意様のご依頼を受けて、警戒厳重設備の鍵交換に出動しました。
依頼内容としてはシリンダー交換。シリンダーとは鍵を差し込む部分の部品全般を指して言います。
この施設、かなりの貴重品を扱う為に建物も頑丈でセキュリティにもかなりの注意を払っています。
唯一の出入り口ドアに使用されているのは、自動施錠錠の2箇所セット。
どちらもドアを閉めると自動で鍵が掛かるタイプの錠前となっています。
初期設定で付いている合鍵は3本。合鍵追加も必要で合計で6本にします。
現在使われているタイプはディンプルキーでセキュリティも高いのですが、合鍵がメーカー取り寄せしか出来ないタイプなので不便ということもあり、今回交換するシリンダーは合鍵を作れるものにします。
MIWAのロータリーディスクシリンダーです。こちらは合鍵を作る際に結構合わない物が出来るというタイプです。スーパーや簡易な合鍵ショップなどで、きちんと教えられてない人が調整の甘いマシンで作ると高確率で合わない物ができます。
サクッと合鍵作成は完了。鍵の交換に移ります。
非常に簡単そうに見えて、やりなれない方が陥りやすい罠が潜んでいます。
冬場の錠前は氷のようによく冷えています。素手で長時間触っていられないほど。かといって手袋をしてはやりづらい作業もあるんで、防寒出来ないことも多々あります(T_T)
鍵穴が外れました。これはスピーディに外せるタイプなので、寒い冬には助かります。
フロントプレートを取り付けて完了です。作業スペースが狭くて、逆手で電動ドライバーを操るの図。
今回はMIWAのLALとADという錠前の型になります。どちらも自動施錠のタイプ。鍵の交換作業としては簡単なのですが、部品を取り外している最中にウッカリやってしまうと、かなり深刻なトラブル状態に陥る危険があり、且つやってしまいやすいタイプです。
鍵の交換は調べれば簡単にやり方は見つかる時代です。
が、普通の方が一生のうちに鍵や錠前の交換・修理を自らの手で行う機会がいったい何回あるでしょう。ほとんど無いか、チャレンジしてみてもせいぜい1回あるかないかでしょう。そういう慣れない事をやるにはかなりの下調べと、万が一にどういうトラブルが起こり得るのだろう?という想像力が必要です。
そこら辺を面倒や不安に感じる方は、我々のような錠前業者をお使い下さい。
大幅な時間と労力の節約になります。
リスクを取らずに、安全を買う。セキュリティに関わる事柄の場合、この方針が多くの場合は正解のように感じます。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は自分が住むマンションの住人の方から、合鍵を作って欲しいとのご依頼です。
管理人さんがそういう方がおられた時に、いつもご紹介くださるので、有り難いです。
私たち鍵屋だけでなく、世間の職業の中にはそれぞれの世界で当たり前に使われている専門用語があります。
当たり前であるがゆえに、世間一般の方にもその言葉が浸透していて、普通に使って説明しても理解してくれるだろうと思いがちですが、今更ながらそこには大きな乖離が有るのだなぁと感じさせられました。
今回の合鍵の種類である、ディンプルキーです。
いわゆる鍵、というモノを想像する時、普通の人は平たい金属の細い板の横に、ノコギリ状のギザギザとした切れ込みが入っているものが出て来るのではないでしょうか。
もしくは、ドラクエとかのゲームや、キーコーヒーの看板に使われているロゴのような、棒の先に横向けに四角い歯が出ているモノか。
しかし昨今の新築マンションや一軒家にかなり普及していきている鍵の見た目は、それとは大きくことなります。
平たい長方形の金属板の側面(エッジ)ではなく、平面の広い部分にえぐったような多数の穴が並んでいるタイプのものが多いのです。
これをディンプルキーと呼びます。
ちなみにディンプルとは英語で次のような意味になります。
① えくぼ。くぼみ。 ② ゴルフ-ボールの表面に施された小さなくぼみ。
このディンプルキーという言葉でお客様に伺っても、いまだにほぼ伝わりません。
結構普及してきて、毎日使っている筈なのにその鍵の種類の名前を知らない。まあ、鍵のようなものに限らず、使い方とその役割さえ分かってしまえば、その構造や名称などを知らずとも困らない、というモノは他にも沢山ありますし、鍵もその手の最たるものと言える気がします。
ディンプルキーの合鍵作成の様子。旋盤の機械に似たスタイルです。
至極単純な形ですが、切削単位は0.0何ミリ単位です。気を遣わないと、何年やっていても失敗は出ます。
最近の家鍵は、失くすと本当に大変ですよ。まあとにかく開けづらい鍵と錠になっています。窓もです。
それはマンション・一軒家どちらも変わりません。
合鍵の余りが有るのなら、家に置かずに一人2本を持って外出し、それぞれの鍵を別々の場所に分けて身につけおいて下さい。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はずっと前からご贔屓にして頂いてる、マンションのオーナー様からのご紹介で出動してきました。
作業としてはシリンダー交換となります。
居住者の方が鍵を紛失されたと聞き、当店をご紹介くださりました。
失くされた状況としては、玄関の鍵穴に鍵を挿しっ放しで一晩過ごしてしまって、3日後くらいに外出しようとしてご自分の鍵が無いことに気づいたというパターン。
それは大変ということで、早速交換に移りました。
こちらはもともと公団住宅向けに開発されたMIWA社の錠前になります。交換自体はごくごく簡単なのですが・・・
外しきったので、シリンダー部分の交換に入ります。
このタイプ、凄く頑丈で高耐久・簡易機構で長持ちします。いかんせん、その長寿命がある状態を引き起こし、それがシリンダー交換の際に思わぬミスを誘います。
このシリンダーを根本で止めてる4つの小さなビス。こいつが時折、恐ろしく固着して回らない時があります。
我々のような長年業者をやっているものは大丈夫ですが、一般の方がトライしている場合、不用意に回そうとすると「グリッ!よし、回った♪・・・って、あれ?・・・・・ぐは~!!プラスのビス溝が潰れとる~!(T_T)」となります。凄くなりやすいです。
ということで、そこの所は重々気をつけつつ交換を進めていきます。
無事に完了いたしました。
ちなみに今回のお客様のように、合鍵を誰かに取られて持たれている場合、最も危険な状態なのは言うまでもないことでしょう。
なぜなら、自分の家のように自由に出入りができるから、泥棒としても侵入して荒らす必要が無いからです。
少しずつ探索しては荒らさず出ていく、を繰り返すことで、継続的に金銭を盗み続ける事ができるからです。
私の今まで伺ったお客様では、最長3年間も入られ続けたであろう方がおられました。
鍵の紛失だけでなく、鍵に刻印してあるキーナンバーを人に見られてメーカーから取り寄せることで、簡単に合鍵を知らずに作られてしまうこともあります。
少しでも怪しいな、とかご不安を感じられた際は、素早く鍵の交換にお呼びください!
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