毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
随分久しぶりの投稿となります。はい。どっこい生きておりましたよワタクシ。
今回はある官公庁の事務所内における鍵増設の依頼です。
現在そのドアは、施錠する必要のない部屋だったところに付けられているために
施錠機能のないレバーハンドルだけの錠前、いわゆる『空錠』というものが
設置されております。
しかし、事務所内の部屋の用途変更により、そのドアを施錠する必要が出てきたという
ことで、機能変更の追加工事となります。
現在付いているのはMIWAのLA-0というタイプのレバーハンドルケースロック。
このMIWA LAシリーズには元々いくつかの機能型番が有りまして、この0番というのが
施錠機能なしの空錠を表します。
そして部屋の内外どちらからでも施解錠できるタイプは1番、つまりLA-1という型番に
なります。
ですので、ドアの中に収まっている錠前本体やレバーハンドルの取り付け位置や切り欠き
穴のサイズなどは全く同じで施錠機能を持ったものを取り寄せて、入れ替えてやればOK
な訳です。
ただし、元々このドアには施錠機能に必要な一般的にはいわゆる鍵穴と呼ばれるシリンダー
と、室内側から施解錠するためのツマミ、サムターンを取り付ける穴がドアに開いていません。
その穴を追加加工で開けてやれば良いという訳です。
では、写真と共に施工の様子を追っていきましょう。
これが施工前の状態。シリンダーもサムターンも無く、施錠するために最も必要な
デッドボルト、一般的にはカンヌキとか呼ばれたりする部分も付いていません。
テープで養生した真ん中に新しく穴を開けていきます。
きれいに開きました。こういうスタンダードなドアって、加工がしやすくて好きだなぁ。
これが入れ替えて付ける事になる、施錠機能つきのレバーハンドルセット。
こうなって~
ハイ!完了!いや~、便利
ということで、無事に施錠機能型番のU9ーLAー1になりましたね。
まあMIWAさんは日本の錠前メーカーとしてはキングですから、流石に作りも頑丈かつ精巧。
機能も充実ですし安心感は素晴らしいものがあります。
今回は加工自体がそんなに難しいものでは有りませんでした。DIYがお好きでしかも、ちょくちょく工具を使っての加工に慣れておられる方ならできてしまうくらいのレベルです。
しかしポイントとして難しいのは、最初に付いていた施錠機能のない空錠設置のドアに、いかにして鍵を掛ける能力をもたせるかの選択肢を的確に選ぶところに在ります。
むやみに新しく別個に補助錠を付ければいいなじゃない?とかやってしまうと、こういう煙返しのついた親子扉は割と下手を打ってしまうことにもなりやすいです。
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