2018.09.11カテゴリー:

毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。

今回は以前から何度もご利用頂いている個人のお客様のご自宅玄関でのお仕事です。

防犯意識の高いお客様で、玄関ドアには計4つの錠前が設置されています。

どれも防犯力の高いものばかりをチョイスされていて、鍵屋的な立場からするとご理解の深さに敬服する気持ちと嬉しくなる気持ちで満たされます∩(´∀`)∩

そのような玄関ドアですが、メインの本錠であるMIWAのランダムテンキーレバーハンドル錠であるU9―TK―4Lが、以前から故障したまま放置してしまっていたのをいよいよ直したいということでお呼び頂きました。

早速取り替え作業に移ります。

現状はこんな感じ。まあ外見的には故障しているかどうかは分からないんですけどね~。

アップの図。普通、商業ビルとかマンションの通用口とかに使われることが多く、一般家庭の玄関に付いていることはまれなので、なかなかイカツい雰囲気。

蓋を開けるとランダムテンキーの操作面があらわれます。

古いのを取り外して~

ケースといわれる本体部分からドアの中に入れ込んでいきます。

ご覧のとおり、かなりの加工跡があります。もともとこのU9―TK―4Lではなく別の錠前が付いていたのがわかります。

室外側ユニットから伸びる配線を慎重に穴から引き出して、室内側のユニットと接続させます。ドアの切り欠き穴に引っ掛けると、割と簡単に線のビニール被膜が剥けて、動作不良になってしまいます(;´Д`A

ハイ完了!ラッチが引っ込んだままになっているのは、仕様でその状態でホールド出来るようになっているからです。

この後に続けてドアクローザーの交換作業もやるので、ドアの開け閉めのたびに、いちいち自動施錠で鍵がしまっちゃうのは面倒なので、一時的に開きっぱなし状態にしておくのです。

続けてドアクローザーの交換。このクローザーが壊れて、ドアが最後まできちんと閉まりきらないのです。それではせっかくの自動施錠錠を新品に換えても、意味が無いですからね。

この現場で一番の問題だったのはこのブラケット部分。L型横付けのビス3個留めタイプなのですが、それは別に良いのです。そういう変則的ブラケット用の補助ブラケットを別途用意していますから。

写真が暗くてわかりにくいでのすが、問題だったのはこの上の白いコンクリ壁面部分からドアの上枠が出てる部分の幅が狭すぎる。

L型ブラケットの上端が、白いコンクリ壁面に当たってしまってビス穴の位置からどうしても下にズレてしまう(#`ε´#)

そのままどうにかならんかと頑張りましたが無理。なので力技に移ります。

タガネをコンクリ壁面下端とサッシの上枠との隙間に当てて、ガコンガコンと叩きます。

L型ブラケットの上端が壁面のなかにめり込むだけの隙間を作って入れ込んで、ビス穴の位置を合わせてやろうって魂胆です。

ブラケット自体を加工するのは、あまりに分厚い鉄板で出来ていますので正直キツイです。

なので、後少しでビス穴の位置が合いそうなのを見て取ったので、この手段でいくことにしました。

叩くこと15分・・・なんとか入りました( ̄_ ̄ i)

後は本体の取付用鉄板を付けて~

ホイ完成!毎度ながら、取り付け環境の下地さえ整えてしまえば、あとは早いです。

MIWAのTK―4Lは結構まえから有る錠前ですが、やはりなかなか便利な代物ではあります。

万が一の電気的な故障に備えての非常用鍵は持ち歩かなければならないですが、普段は基本的に鍵の操作無しで自宅に出入り出来るようになるの。

自動施錠のキーレス生活は、一度体験するとなかなか癖になる楽さです。

初期投資はまあまあの値段かかりますが、それに見合う利便性と耐久性もありますので、子供さんに鍵を持たせたくないとか、会社で複数の人の出入りが有って鍵だと不便、などのご不便をお感じの方には、一度ご検討をオススメできます。

 

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