毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はお得意様の管理会社様のご担当物件で、テナントビルの入口ドアに付いている錠前が不調をきたしたので見てほしいとのご依頼です。
場所は京都のど真ん中、オフィス街に建つビルです。
いわゆる「田の字地区」というヤツに位置するエリアですね。
京都の町はご存知の方も多いかと思いますが、碁盤の目状の道路が町を縦横に走っています。その中でも現在の京都で特に栄えている商業・ビジネス・繁華街地区を囲い込んだ四角いエリアのことを上記の「田の字地区」と通称で呼ばれているのです。
囲い込む四角の辺たる通り名でいいますと、東は河原町通、西は堀川通、南は五条通、北は御池通となり、京都の中でも最も地価の高いようなエリアでもあります。
利便性もよく、歩いていける距離になんでも揃い、且つ京都らしい風情も味わえる場所も混在し、人気の高いエリアです。
最も、何代にも渡って京都に暮らし続けている上京区あたりの生粋の京都人(という御本人たちのおっしゃりよう)からすると、「本当の洛中いうんはそこやない。ウチらの住むこの辺や!\(*`∧´)/」というご意見もあり、歴史の深い街だけに諸説紛々の奥深さを再認識させてくれます。
さて、そんな現CentralKyotoの田の字地区での現場にて早速、補修工事に取り掛かります。
現状はこんな感じ。実は一旦来たものの、部品が取り寄せ無いと手持ちがなかったので応急で電工テープを張って処置しておいたの図。
ケースと呼ばれるドアの中に埋め込まれている本体の部品の中が破損して、ラッチというドアの横から飛び出てくる直角三角形型のカチャカチャと動く部品が、レバーを押し下げても引っ込まない為に、出入り出来ないという状態になっていました。
前回同様、取り外していきます。
しかしこれがまた固い!何が固いって、本体ケースを入れ込む木製ドアの彫り込み穴が、余裕なしのカツカツで彫り込んであって、ケースを出し入れする際の遊びが全く無い!なのでケースの横っ腹に擦れて入らない!出ない!
・・・ふぅ~。やっと出た(°д°;)
多少、彫り込み穴を加工して広げます。次回もし何か有った時、工事する人が大変ですからね。といっても私なのですが(*ノωノ) イヤン
新品のケースも綺麗に収まりました。
はい完了!スムーズに開け閉めできて、グッドグッド\( °∀° )/
今回のようなケース不良などの現場は、外してみるまでどんな取り付けをしてあるか分からないのがいつも気になります。
不具合の補修・交換の作業や部品の手配も気を遣いますが、それよりも取り付けのベースとなるドアの切り欠きやドアの建て付けなどの、錠前の受け止め側の状態いかんでは施工の大変さが倍増するからです。
なになに地区だの、真の洛中だの、そこは元々は京都やないだの、いやさあんな街中はうるさくて暑くて高いだけやし京都市外縁部がいいだの、色々な視点があります。
とはいえ結局、住んでみないと分からない事が多いのは確かで、何事もやらず嫌いは大っぴらに意見表明する前に消しておきたい要素のような気がすると、個人的な教訓としたい一件でした。