毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回もダイハツのミラでインロック発生です。ミラ、やっぱり多いですね。
ミラがっていうより、軽自動車が世の中に多く走ってるというのが本当の所か。
僅かな自動車税の安さでさえも、何年も重なれば、それなりの金額の差になってきますしね。
いやそもそも、軽自動車でさえも、本当に必要としている人しか買わない風潮が行き渡っているようですし。
昭和最後のベビーブーム世代の私らが若い時で、辛うじて車への憧れみたいのが残っていたかな~っていう感じ。
つまり、どうしても必要じゃ無い人が、憧れとかで車を買う風潮を持っている最後の欠片が私達の世代なのかなぁと。
そんな中で、車の販売業界で奮闘している人たちには、心からエールを送りたい。
何故なら、私の親父も長年車のディーラーで働いていたから。今とは違って、車はまだ売れる時代でしたが、軽自動車をメインとしているメーカーのディーラーだったので、これまた今とは違って軽自動車の人気が低く、なかなか売れなくて苦労していたそうです。
今回のミラちゃんは、大津市の南部、瀬田川が急流になる一歩手前の辺りにある古い住宅街にて待っていました。
なんとこのお客さん、なんやかんや手配で手間取って、4時間も暑い現場で待ちぼうけを喰らったそうです。
家の前に停めたこの車の中にインロックした鍵に、家の鍵もくっついていた。
家の中には車の鍵の予備がある。管理会社に電話をして、マンションの鍵を持ってきて貰って開けて入り、車の鍵の予備を使って車を開ければよい、と考えたそう。
ところが1時間半も待って来たもらった管理会社の持ってきた鍵はなんと、別の鍵で開かない。
どうやらこのお部屋の鍵の、以前住んでいた人が使っていた時のシリンダーの鍵をそのまま保管していた様子。
戻った管理会社が現在この部屋に使われている鍵が有るかを探してもらうのに、あと2時間。
無いとなって仕方なく車の方を開ける手配をかけて、私が臨場するまでまた1時間。
疲れ切ってはりました。。。
という訳で早速開けちゃいます。
いつものダイハツ開きやすシリンダー。
瞬時に終わり。
お客さんの「あ~!!こんなに一瞬で終わるなら、最初からあなたを呼んでおけば良かったよ(ノ_-。)」という一言に、この4時間半の切なさが滲み出ていました。
そりゃそうですよね。家も車も目の前に有るのに、何処にも行けない、行く所がない。
今回のように管理会社さんに鍵が無いという事も、珍しいことではないんですよね。
専業で管理業務を請け負っておられる管理会社さんだったりすると、そういう事も少ないのですが、中には色々な出自をもつ管理会社さんもありますので。
私の親父もディーラーとして働いていた当時、丁度ダイハツが普通車とかも販売していた業態から軽自動車専門のメーカーに一本化していった頃だそうで、売りやすい普通車や大型の高級車をラインナップに持つ他メーカーを羨んだ時期もあったそうです。
時は流れ、ウチの親父たちが苦心惨憺しながらも懸命に軽自動車の良さをアピールしながら売りまくり、その下地が今では軽自動車専門メーカーとしてのダイハツの地位を確固たるモノにしています。
羨望を抱きつつ、ある一時期は苦しくても集中してやり続けるということのもたらす尊さを、どちらの事例からも学べるなぁと感じた一件でした。