毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はGOALの引違戸錠、S1704シリーズの調子が悪いとのことで、お得意様のご依頼により出動してきました。
マンションの外に設置されているゴミ置き場のアルミの引き戸に使われている状態。
ブロック塀の壁で作られた小さな小屋みらいなゴミ置き場。引違戸錠にも容赦なく雨が降り注ぐ庇のない環境です。
しかもゴミ置き場という特性上、使う人びともそれほど丁寧に鍵の施解錠をしてくれるわけではなく、傷みも自然と早まります。
表はこんな感じ。割と見た目は綺麗。
内側から見た図。当然こちら側のユニットはあまり雨も当たらずにいるので、そこまで動きは固くないです。
今回のこのGOALのS1704、鍵を挿して回す時に施解錠する為の機構が変わっていて、細い棒の様なものが外ユニットの裏側からニョキっと伸びます。それが内ユニットの裏側の受ける部分に当たるとそこがボタン式に凹む構造。開ける方と閉める方のボタンがそれぞれ押されることにより作動します。なかなか複雑な仕組みですよね。
しかも鍵を挿して回す事により生じる回転運動を、棒が直角に伸び縮みする直線運動に切り替える機構部分が複雑になりやすく、雨が当たり続けるなどのハードユースな環境では傷みの速さも増してしまいます。
まあどのみち錠前も機械である以上、寿命は当然のごとくあります。
他の製品に比べて長く保つように作られてはいますが、いつか必ず壊れて引退する日が来るのです。
今回は比較的状態も悪くは無かったので、交換ではなく分解掃除などのメンテナンスで対応となりました。
人間も錠前も同じ。今より若くは成らないのですがから、不調を感じた時は素早く適切な対処が肝心。
という簡単な教訓を、自分の身体にも適用してあげなきゃなぁ~(;^ω^)