毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回は日産のマーチでインロック発生ということにより出動してまいりました。
場所は京都市東部です。
早速恒例、車名の由来をいってみます。
MARCH ・・・ 「行進曲」「行進」の意。アッサリストレート系ですね。一般公募で命名されたのだそうです。
しかしこのマーチ。ビッツやフィットと同じ、日本以外では違う名前を戴く仲間入りを果たしております。
イギリスにあるレーシングチームの「マーチ・エンジニアリング」の知名度にはばかって、外国では「Micra」(マイクラ、しばしばミクラとも発音されるが、日産の公式文書及び日本名ではマイクラ)という名前になっちゃったそうです。大きさの単位であるミクロンの複数形。何でそれにしたんだろう・・・(´・ω・`)
そんな身の上のマイクラちゃん、けっこう前の世代の型ですね。
鍵穴も懐かしの301です。最近はもうトンとお見かけしなくなりましたね~。
ということで、スパッと1分で開錠です。いいですね~、301。開きやすい、鍵作しやすいで、鍵屋さんが入門したてでお世話になる練習用として打って付けなのも納得(*^^*)
ものすごく大ヒットしたコンパクトカーとして知られるこの日産マーチ。私も大好きな車の一つです。マーチという音というか響きと雰囲気が上手くマッチして、男女を問わずに幅広く受け入れられた。
謎なのはそこからマイクラに繋がる部分だなぁ。一文字目の「ま」が一緒の音だったからかな(-_-)
まあとりあえず、鍵は開いたのでまたMarchingは再開。家でおとうちゃんが待ってはるお客さんは、ブブン!と飛ばして帰っていかはりましたとさ。行進はゆっくり行ってね~(TдT)
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回はお取引先様のご依頼で、マンションのエントラスや勝手口などの共用部周りの鍵を修繕工事してまいりました。
オートロックの有るマンションには、住人の方とお話してオートロックのドアを開錠して貰わないと入れません。
その際、住人の部屋を呼び出すインターホンが設置されている操作盤があり、その操作盤を集合玄関器と呼びます。
この集合玄関器には、住人の方が帰ってきた時にオートロックのドアを開錠するための鍵穴が取り付けられています。
この鍵穴をキースイッチといいまして、これが割と短寿命。
それもそのはず、多くの住人が一つの鍵穴を共有して使うために、例えば1年間でも各部屋と比べると凄まじい作動回数になりますから。
それと同様、部屋の位置取りによっては非常階段から出たほうが出やすいということもままあり、非常階段の地上階に近いドアの錠前もまた傷みやすい傾向にあります。
今回の物件では、この両方が寿命を迎えたので交換となりました。
では、やっていきます。
これが集合玄関器。右下に見えているのが鍵を挿し込む鍵穴、キースイッチですね。
このシリンダーの裏側には、名前の通り小さい電気スイッチが組み込まれていまして、鍵を挿して回すとそのスイッチが作動してオートロックのドアを開錠する仕組みです。
取り外した図。裏側はこんな風になっています。交換と結線のし直しをしていきます。
間違えて結線すると、鍵を挿して回した時だけ一瞬自動ドアが閉まっていつもは開きっぱなしとかいう間抜けな事になります(笑)
ちとピンぼけで申し訳ないですが、こちらは取り付けていく新品のキースイッチ。
マンション全体でマスターシステムを組んでおりますので、メーカーから取り寄せて約1ヶ月はかかります。
はい、オートロックのキースイッチ交換は無事に終了ちゃんと鍵を挿して回したときだけ開きます\(^o^)/
次は非常階段の1階出口のドアノブをセット交換です。
現行付いていたのがこれ。MIWAの円筒錠の自動施錠錠タイプです。
しかし、これがもうホンマに大変でした。長年の勘で、何が大変そうかは分からないんだけど、な~んか苦戦しそうだよなぁって感じていました。このノブ。
このドア、写真では分かりづらいのですが、屋根がないところにドアが立っています。
出ました恒例の雨ざらし錠前。風呂場の錠前と並び立つ、鍵屋泣かせの二巨頭の一つ。
ここからこの強敵との悪戦苦闘の1時間が始まりました。
外見は割と綺麗で、そんな風には見えないコヤツ。擬態というやつです。
まずは通常どおり、写真で私が手に持っている道具で内側のノブを外しに掛かります。が・・・
取り外すためのトリガーは作動してる手応えは有るものの、やはり内ノブは微動だにしてくれません(-_-;)
いよいよ道具を取りに行っては戻るの、車との往復が始まりました。
まずはパイプレンチで思い切り引っ張ってみましたが無駄でした。
ハンマーを持ってきて錆で固着した内ノブと軸の部分を引き剥がすために、目覚めのショックを与えてあげます。
バッコンバッコン叩きましたが、やはりウンともスンともいいません。
だんだん疲れてきました。仕方ないので次の段階に移ります。
ノブの根本の軸を取り巻くステンの薄い皮をめくっていきます。
もうここらへんになってくると、なかなかに荒ぶる手付きで作業していますので、通行人の方がみたら恐れをなしてしまうかもと云うのがうっすら気がかりになってきます。
折悪しく前日は大雨が降った為に、荒ぶる作業で飛び散る飛び散る!錆と雨水が潤滑の為に注入された油と練り混ぜられて出来た油絵の具のごとき飛沫!!(;´Д`)
手も仕事着も、もう切ないことになってきました。
格闘すること45分。やっと内ノブが動く兆しを見せます。お!やっとか!
こうなってー
徐々にキテル!(@_@;)
どりゃぁぁぁ!!ドヤァァァ!(# ゚Д゚)…ハァ、ハァ、ハァ…つ、疲れた。
ここさえ取れれば、もう終わったも同然。
この後はスムーズに交換していきます。
あと一息です。長い戦いだった・・・
終了…
まあ今回のノブ、屋外なんでサンダーとか使ってノブを切り落としちゃっても良かったんですけど、私のいつもの癖としてはなるべく電動工具は使わないで取れないかな~?というのを試してみます。電動工具はうるさいし火花も散るしであまり好まないので、最終手段としています。
最も、使ったほうが断然早いとかこりゃ無理だっていうモノに当たれば、即座に電動使っていきますけどね。
と、云うことで今回、水のかかる環境で使い続けた錠前がどんな悲惨なことになるかをお見せする良い事例となりました。
急に暑くなってきたこの頃ですが、夏場にかけて風呂場の錠前故障でお呼び頂くことが急に増える季節でもあります。
風呂場の鍵の寿命は10年までと考えてください。それ以上使っているな~(・。・;というお宅は、即座に交換の手配をかけて頂かないと、ホントに大変な事態になりますのでお気をつけ下さい。