毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は三協アルミのドアシリーズ「FXⅡ」の鍵交換にいってまいりました。
現在は三協立山株式会社という社名ですが、元は三協アルミと立山アルミという別の会社だったのですよね。
この両社はどちらも創業者が竹平さんという方なのですが、実のご兄弟だったそうです。
三協アルミが立山アルミを吸収合併する形で、一つになったのが今の会社という事です。
現代社会の各産業を支える基礎材料を扱うこういった企業は、やはり母体の大きさが必要なのでしょうかねぇ。
さてこのような一戸建てに使用されるドア用の鍵。デザインやら厚みやらに合わせて、錠前の、と言うよりシリンダー部分のサイズ違いが山ほど存在します。
三協や立山に限らず、他のエクステリアメーカーの販売しているドアシリーズも似たような状況です。
ですから、交換の際には出来れば一度シリンダーを外して、シリンダーの各部分のサイズをきっちりと計測しないと間違えた部品を選んでしまうことになります。
パッと見で似ているから、大体はまるやろ~!という大らかなノリで部品を取り寄せたりお店で購入すると、とても悲しくて二度手間な結果を高確率で引き起こしやすいのが、一戸建てのドアに使われる鍵です。
今回もきっちりと事前に調べておきました。長年やっていても、やっているからこそ確認は怠れないです。
金色の着色仕上げも禿げて、年数を感じさせますね。
外観はありふれたプリン型のシリンダー。しかし中身が・・・
外していきます。まあ今回は下調べをしておいたので、間違いはないです。
シリンダーとサムターンです。(サムターンとは、屋内側から鍵を施解錠するツマミのこと)
はい取り付け完了です。シリンダーだけ金色が蘇っていますが、色褪せた古いハンドルとも不思議とマッチするものです。
交換後はこんな感じ。
写真で見ると分かりにくいのですが結構大きくて重いので、取り付けの際にポロリと落としてしまわないように注意が必要です。
私も駆け出しの頃には、新品で手持ちが1個しかない部品を取り付け中に落としてガッツリと傷をつけてしまい、再度出直しになってしまったのは切ない思い出。
無事にディンプルキーに交換が終了です。
中古の一戸建てを購入されたのに伴っての鍵交換でした。
旧式の鍵穴タイプから、防犯タイプのディンプルキーに代わってお客様も安心の笑顔をされていたのが嬉しい一瞬です。