2018.02.06カテゴリー:

毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。

今回は三菱のミニキャブのインロックで出動してきました。

ミニキャブと一口に言っても、バンタイプと軽トラックタイプという種類違いが存在し、今回は軽トラの方です。

恒例の車名の由来調べと行きます。

【スペル】MINICAB 【言語】造語  車は小さいが、広い荷台をもつキャブオーバーという意味で命名。

サラッとキャブオーバーという専門用語が追加で現れています。これも正確な知識の補強の為に調べる癖をつけます。

キャブオーバー型とは、自動車の構造上の分類の一つ。エンジンの上にキャブ(運転席)があるものを意味する。との事です。

まあいわゆるバンと呼ばれるような箱状のボディを持った外観の車は、多くがこのキャブオーバー構造に当たります。

鍵となるのはその配置。エンジンが前に飛び出しているか後ろに有るかそれとも、お尻の下に有るか。

キャブオーバー型の対義語としては、ボンネット型がそれに当たります。

ボンネット型とは、エンジンがボンネットという車の前方に突き出た部分に収まっている形のこと。

この2つの違いはどんな所か。こうして砕いて見ていくと、まあ大体は容易に想像がつくのだが。

キャブオーバー型はボンネットという前方に飛び出た構造体を持たない為、車の縦方向の全長に占める利用空間の割合が大きく取れるというのが利点。というのも、車というのは規定の車体長というものが決められており、その範囲の中でいかに居住性や利便性を高めるかを各自動車メーカーが苦心惨憺して生み出している。

特に国土がそれほど広大ではない日本の場合、車の大きさに対する規制は正直小さい。広大すぎて地面が有るということの有り難さがむしろ、悩みの種になっているような国とは違って、車のボディが限られた貴重な国土の上の空間を占有する事に対して、我が国は非常に細やかな神経を使ってその価値観を維持しているようだ。

このキャブオーバー型。確かに車内空間は大きく取れる。なんてったって、規定の車長をいっぱいまで車室空間に使えるのだから当然ボンネット型に比べたら広くなる。

得られた点も有るなら、往々にして失われてしまう点もある。

まず、車内がうるさい。そりゃ運転席のシートの下にエンジンが御鎮座あそばして、荷物満載の商用軽バンやら家族旅行で人も荷物も満載のワゴン車やらを頑張って動かそうというのだから、騒音が大きくなるのは必然。ちなみにトレーラーや大型トラック・ダンプみたいな車種は、この限りではないです。整備するときに運転席を含むコクピット部分の箱みたいなボディが、前傾して持ち上がってやります。座席と床、切れてな~い。

そうじゃない上記の仲間は、いくら頑張って防音を施しても所詮はシート下。音は室内にグワングワンと響いてくる。

次にその流れ出てくるのが、車内が熱くて寒い。冬はエンジンルーム近辺つまり座席の近くの隙間から冷気が侵入してくる。そして夏は烈火の如くに熱を発するエンジンの熱気と外気の熱気が、これまたシート下周りから遠慮なくお邪魔してくる。

後は、衝突安全性に劣る。前にボンネットという飛び出た構造体が無いのだから当然。前に何かがぶつかったなら、乗員には衝撃が伝わりやす。

上記のに挙げた様な点は、各メーカーともにこれまた苦心惨憺して工夫を凝らして下さっているため、大昔よりはマシにはなっているが。

ともあれ、荷物を積載して現場に向かう仕事に使う車としてはやはり、積載性能というものは非常に重要。

私も鍵屋さんとしての仕事車には、長いこと軽バンを使用しているしその性能と利便性には大いに感謝しているので、仕事車と割り切って使い、上記の様な残念ポイントを我慢できない人は自家用車を別で用意してそちらで欲求を満たすというのも一つの選択肢だろうと思う。

さて、現場に到着すると京都の中心地の建築現場。さっそく作業にかかります。

三菱なのでいつもどおり簡単です。ありがとう。

しかし、リモコンキーじゃない仕事用軽トラだけあって、やはりシリンダ内は日頃のご苦労を黒い塊として溜め込んではりました。

といっても無事に2分で開錠。

タイトルの意味に戻ると、ミニ(小さい)なキャブ(運転席)ではなく、ミニながらも広い荷台を誇るキャブオーバーという事に辿り着くまでの、移動中の私の安直な推測をそのままタイトルにしてしまいました。

意外性を持つギャップ、人も車もギャップが有るのって楽しいなぁと感じたり。

 

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