毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は集合住宅の鍵紛失により、玄関開錠をして欲しいというご依頼で出動してきました。場所は宇治です。
夜の22時を過ぎてから来て欲しいというご希望の為、夕飯を済ませた上で時間調整をして出発。
丁度その時は、西日本に荒天が来るという予報の時間帯。
雨男の私が外に出ると、ジャストなタイミングで雨はキツくなってきました。
向かう前の電話の段階で、なかなかやりにくい環境であろうことは推測できていましたので、例によって移動の車中で対策をあれこれイメージしておきます。
夜間の休日真夜中は、車も少なく静かでいいですね~。
さて到着。現場は部屋横並びの2階建てアパートというトラディショナルなスタイル。しかし割りと新しい。
鍵穴はもう防犯タイプと判明していたので、そこ以外からの開錠作業に移ります。
アレヤコレヤとやって、何とか開錠できました。
毎度の書くことですが、最近の住宅はシリンダーはもちろん防犯タイプ、窓も開きづらい、他にも防犯対策と盛りだくさん。
が、故に、住人の方が鍵を失くされた時にも当然、開けて入りづらいものになっております。
合鍵は必ず2本、外に持ち出すようにしましょう。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はトヨタのカリーナのインロック開錠に出動してまいりました。
例によってカリーナの車名の意味を調べてみました。
すると、意外な意味をもっていました。
カリーナ・・・りゅうこつざ、竜骨座、Carinaの意。
竜骨座・・・?星座なのか?と興味が湧き調べ続けます。すると竜骨とはキール、すなわち船の船底に使用されている構造体で、船体中央の船首から船尾にかけて渡されている柱の様なもの、或いはそれに付随する水中構造物の事。
では何故に竜骨なのか。この竜骨座はもともとアルゴ船座あるいは単にアルゴ座というかなり昔からある星座の一部なのです。
アルゴ船座というのは、今では使われなくなっているそうですが、もともと凄く広大な範囲を有した星座で、大きすぎるので1922年の第1回国際天文学連合総会において現行の88星座が提案された際、従来「アルゴ座」とされた領域は、とも座、ほ座、りゅうこつ座の3つに分けられたのだそうです。
この船の形を模した星座を分割したので、船の構造体の名を冠した星座ができたのですね。
ちなみに他の2つの星座ですが、帆座は字のとおり「帆」、そしてとも座は「艫」すなわち船尾の事になります。
このアルゴ座の由来になっているものを調べていく内に、芋づる式に読み進めていく深さが有って面白かったです。
ギリシャ神話のイアーソーンとかヘーラクレースとかの英雄譚にまつわる部分で出て来る、巨大な船を作ったのがアルゴスという人物だった事が名前の由来だそうです。
個人的にここで「お!アルゴス!」と思わず嬉しく反応してしまったのが、ファミコン熱中時代に大好きで何回もクリアしまくった『アルゴスの戦士』というゲームが有ったから。ネーミングって、みんな実は結構考えてはるんだなぁと感心。
そんなカリーナは、京都の由緒ある山の上の神社の前にて困ってはりました。
到着してお客様に状況を伺うと、私が来るまでの間に、ご自身で窓ガラスの隙間からドアの内部に針金やらを差し込んで開けようと格闘されたそうです。むむぅ・・・あの状態になっていなければいいが、と思いつつも開錠作業に移ります。
無事に2分で開錠。シリンダを開錠方向に回して戻し、ドアハンドルを引っ張るも・・・あれ?開かない。
え?まさか逆方向回し?いやそんな筈はない。この車種のトヨタなら、こっちで間違いないけど?と思っていたら、お客様が「あ!鍵は開いてる!と助手席のドアの内側を見て、施解錠ツマミが開錠になっているのに気づかれた様子。
ということは、やはり・・・?
助手席から回り込んで中に入り、内側から運転席のドアを開けると開きました。
つまり、危惧した事態に陥っているのが確定した瞬間でした。
お客様ご自身で頑張った結果、ドアを外から開けるハンドル部分のロッド棒が外れてしまったのです。
こうなると、ドアの内張りを剥がして嵌めてあげるしか手はなく、私でも実は直せたのですが、残念ながら今回の出動契約では範囲外の作業となりますので出来ません。
掛かり付けの車屋さんに持ち込んで頂くようにご案内して終了となりました。
今回は残念な事に、車のドアの内部では大切な『骨』のような部分に当たるところがポロっと外れただけで、こんなにも不便な物になってしまうという事例でした。
車のドアの内部も、船の水中部分のキール(竜骨)も、普段は見えない所。
往々にして見えない部分とは、弱かったり換えのきかない大切な部分だったりします。
そういう部分の探索には、これからも慎重に挑んでいきたいなぁと、自分も改めて学ばされた気がしました。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は自分が住むマンションの住人の方から、合鍵を作って欲しいとのご依頼です。
管理人さんがそういう方がおられた時に、いつもご紹介くださるので、有り難いです。
私たち鍵屋だけでなく、世間の職業の中にはそれぞれの世界で当たり前に使われている専門用語があります。
当たり前であるがゆえに、世間一般の方にもその言葉が浸透していて、普通に使って説明しても理解してくれるだろうと思いがちですが、今更ながらそこには大きな乖離が有るのだなぁと感じさせられました。
今回の合鍵の種類である、ディンプルキーです。
いわゆる鍵、というモノを想像する時、普通の人は平たい金属の細い板の横に、ノコギリ状のギザギザとした切れ込みが入っているものが出て来るのではないでしょうか。
もしくは、ドラクエとかのゲームや、キーコーヒーの看板に使われているロゴのような、棒の先に横向けに四角い歯が出ているモノか。
しかし昨今の新築マンションや一軒家にかなり普及していきている鍵の見た目は、それとは大きくことなります。
平たい長方形の金属板の側面(エッジ)ではなく、平面の広い部分にえぐったような多数の穴が並んでいるタイプのものが多いのです。
これをディンプルキーと呼びます。
ちなみにディンプルとは英語で次のような意味になります。
① えくぼ。くぼみ。 ② ゴルフ-ボールの表面に施された小さなくぼみ。
このディンプルキーという言葉でお客様に伺っても、いまだにほぼ伝わりません。
結構普及してきて、毎日使っている筈なのにその鍵の種類の名前を知らない。まあ、鍵のようなものに限らず、使い方とその役割さえ分かってしまえば、その構造や名称などを知らずとも困らない、というモノは他にも沢山ありますし、鍵もその手の最たるものと言える気がします。
ディンプルキーの合鍵作成の様子。旋盤の機械に似たスタイルです。
至極単純な形ですが、切削単位は0.0何ミリ単位です。気を遣わないと、何年やっていても失敗は出ます。
最近の家鍵は、失くすと本当に大変ですよ。まあとにかく開けづらい鍵と錠になっています。窓もです。
それはマンション・一軒家どちらも変わりません。
合鍵の余りが有るのなら、家に置かずに一人2本を持って外出し、それぞれの鍵を別々の場所に分けて身につけおいて下さい。
毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
明けましておめでとうございます。本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。
さて今回はスズキのスイフトのインロック開錠に出動してきました。
例によってスイフトという車名の由来を調べてみました。
スイフトとは「軽快・快速」を意味する英語、だそうです。軽自動車メーカーとして名高いスズキの中で、スイフトはリッター車でありながら格安であり且つ、スポーティな走行性を特徴とした車種です。
車庫なので日差しが遮られて作業しやすいです。
冬でも太陽光の直射はかなり開錠作業の邪魔になります。
鍵穴は至ってシンプル。
1分で無事に開錠。男の子二人は、例によって興味津々で周囲を衛星のように回って見てくれていました。
軽快・快速といえば、らびっとキーサービスのモットーとも一致します。
今年もスイフトな動きで、錠前業者としてのサービスに邁進してまいりたいと思います!