毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回はある鍵メーカーのご依頼を受け、賃貸物件に使用されているそのメーカーのチェンジキーの施解錠の不良という訴えを調査にいってまいりました。
入居者の方によると、ここ2週間ほどで、鍵で錠前を操作する際に、固くて回すのが大変な時が在るとのこと。
予約の時間とさせて頂き、行ってまいりました。
向かう道中にいつものように考えています。聞いている情報だけを元に推測すると、主に3パターンくらいの原因から起こっていることだろうな~・・・と。
現場のハイツに到着。お客様からいつもどのように使い、どのような使いづらさがあり、いつから起こったのか、などの周辺情報を聞き取る。
鍵をお借りして、そこからは自分だけで錠前周りをチェック開始。
シリンダーの回転、抜き差しなどは特に異常は見られない。錠前ケースやデッドボルト機構の動きにも問題なし。ということは・・・
室外側にはガードプレートが有るので、室内側に入り込んで、あることをチェック。
それは、デッドボルトの位置。やはり、上にズレている。
そうです。今回の不具合はシリンダーでも錠前ケースでもなく、デッドボルトと受けであるストライクの上下位置がズレて、デッドボルトがストライクの穴の上辺ぎりぎりの所に有ったのを、何かの理由で限界線を超えて上にズレて、擦れてデッドボルトに下圧がかかって操作が重くなってしまったのが原因でした。
室外に回ってドアと枠の隙間を確認するとやはり、ドアの丁番側よりも戸先側の隙間が狭くなっていました。つまり、枠が何らかの理由により歪んできたのだと思われます。
現場のハイツは玄関が南西向きとうこともあり、常に日差しが強く当たるそうです。
また、ここ2週間くらいで状態がキツくなってきたのは、急激に寒くなっていた気温と、激しく乾燥している気候のせいも有ると思われます。
私の経験上、こういった枠ズレによる不具合は冬が本番になりかけてくるころ、或いは夏本番前の梅雨の時期あたりによく発生しているように感じます。
ここはいつもの丁番調整で難なく解消。
鍵屋さんを長くやっていくうちに、鍵だけでなく、それに必要なドア周り全体などの住宅の知識・作業も身につけていくことになりました。
鍵だけにとどまらず、住宅のことでお困りのことでもお気軽にお聞き下さい^^