2017.12.18カテゴリー:
毎度おおきに、。京都の鍵屋、らびっと清水です。
今回は知り合いのカフェ店主の方の目の前の家で、引き戸の戸先鎌錠が開かなくなって立ち往生している。至急来て欲しいというご依頼を頂き、出動してきました。
鎌錠とは、引き戸の戸先に取り付けてある、施錠を司るデッドロック部分が農作業で使う鎌の様な形状をしていることからそう呼ばれています。
戸先というのは、引き戸を閉める際に、枠に当たる部分の側を指して言います。
前に施工した召合錠が引違い戸の中央部分に設置されるのに対して、端っこの部分に使われるのが戸先鎌錠となります。
さて、今回はまず開錠からとなります。
だいぶ古い木の引違い戸になります。立て付けも限界状態で、さぞ使いづらいことでしょう。
鍵は有るのだけど、突然開けられなくなったとのこと。このタイプには特有のアノ症状かと予測していましたが、覗いていみると・・・
やはり予測どおり。早速いつもの如くに開錠していきます。
無事に開錠いたしました。開錠した写真は撮り忘れてしまいましたが、その後は受けの位置が悪くて鎌部分が当たり、そのせいで施錠不良の状態で止まってしまうという不具合も解消させました。
今回の鎌錠は、日本家屋にはまだまだ多く使われている伝統的な錠前です。
しかし、その構造上には今回の様な、『鍵はあるけれども開けられなくなった』という状態を作り出す特徴があります。
このお宅は常は誰も居住せず、その為に引違い戸の立て付けそのものがかなりヒドイ状態でした。
そういう状況で使用していると、今回のような症状を引き起こす危険も高まります。
錠前交換だけでなく、時には枠や戸のリフォームも考えねばならない、そんなときも是非おまかせください!
1