毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回も京都に多い引違戸の召合錠が古くて施解錠しずらくなっているということで、お得意様のご依頼により出動してきました。
もう何百軒と召合錠の交換はやってきましたが、どれだけやっても現場ごとに状況が千差万別。全てその家オンリーワンの状況ですので頭の働かせ甲斐があります。
このお宅はかなり昔のアルミサッシの引違戸で、付いている錠前も物凄く古い型です。
現在出回っている召合錠の多くは、錠前を取り付ける際の引きつけビスは室内外のユニットそれぞれで各2本づつです。サッシ戸を挟み込む形の召合錠のユニットをビスで締め付けることでサッシ戸の取り付けたい位置に固定します。
しかし古い型の召合錠では、ユニットの締め付けるビスが、内外それぞれのユニットに4本づつで締め付けるモノが多く、サッシ戸に空けてある取り付け用の切り欠け穴も綺麗な長方形の四角ではなく、その4本のビスが通る丸穴が空いていてその内側に長方形の穴という複雑な形をしています。
故に、加工が大変で調整も難しくなってきます。
その難しい問題を出してくれる御仁がこちら。作り・デザインは非常にシンプルになっております。
まず外して、その後にすぐ取り付け穴の加工・・・ではありません。サッシのガタつきや枠の緩みなど、錠前が乗っかる土台となるサッシ戸の周辺環境を整えてからです。
そちらが終わったら外して切り欠け穴の位置などを見ます。
加工をしつつ、今回取り付ける新しい錠前を開いておきます。
MIWAのPS-SL09-1LSです。防犯性能、操作性、ユーザーフレンドリーなど良く出来た召合錠です。
そうこうしつつ、既存の小さくいびつな切り欠け穴を頑張って加工していきます。
このくらいの加工の場合、私は手ヤスリでやっていくことが殆どです。
電動使うのもいいんですけど、出したりしまったりが手間ですし、何より少量の加工なら手で削るほうが早いんですよね。
かつて後輩を伴って召合錠の交換現場に行ったさい、歴代の後輩たちが一様に驚愕していたことがあります。私の手ヤスリでのアルミサッシの削れ方の速度が異常に早すぎて愕然とすると。あれはでけへん、なぜあんなに一引きでバリバリ削れてまうのかがわからん、真似してみたが同じように全く成らないとか、機械より早いんちゃうのとか(笑)
いつの間にか人間卒業しちゃってたのかなと不安になるくらい驚かれたのはイイ思い出。
その人間ベルトサンダーの威力により、綺麗に加工できましたの図。
ここまでくればもう終わったも同然です。あとは位置調整して取り付けて、タッピングビスで留めちゃえば完成です。
こちら完成図。とてもスムーズな操作性で、非常にご満足のお言葉をいただきました。
人間ベルトサンダーの荒業と、綺麗な施工をご覧になりたくなった方はぜひ当店にご依頼のお電話を(*´∀`*)
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