毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっとキーサービスの清水です。
今回は長年のお取引先様のご依頼により、賃貸マンションのお部屋のドアノブ修理に出動してまいりました。
この建物、何回も工事に寄せてもらっているものの、こんなタイプのお部屋があるとは知りませんでした。
一番端に有るお部屋の1室だけ、2階建てのメゾネットタイプとなっていたのです。
その二階部分のベランダに出るドアのノブが、割と雨ざらしな状態で設置されている為に風雨に曝されてサビつき、鍵が開け閉めしづらい状態になっているとのこと。
それよりも真のお困り原因は別。
それは、3階の廊下の一番端に位置するこのお部屋のベランダと、3階廊下の端が繋がっているために、低めの塀を乗り越えると出っ張ったベランダのような足場伝いにこの部屋のベランダに子供が侵入してきてビックリした!( ゚д゚)☆という。
現場はこんな感じ。
あ~、こりゃ子供でも怖がらずに平気で来れるわな~(;´∀`)という作り。
というよりもこの構造、このドアに火災時突入口のシールが貼ってあることを考えると、それ用にわざと用意された通路だろうなぁと。
とはいえ物騒なのは確か。無邪気な子供のお蔭で、無施錠で過ごしていたのが危険だったと住人の方が気づいて下さったのは幸いか。
施錠しておけば安心ということで、早速交換作業に移ります。
現状はこんな形。室外側に鍵穴の無いタイプですね。そこから外出できないベランダや他に出入り口の無い倉庫などにはこのタイプのノブが使われていることが多いです。
現状の室外側はこう。鍵をかけるためのツマミ(サムターン)があります。室内からのみ施錠可能です。が、これが錆びついて動かないので施錠せずに鍵は開きっぱなしだったそう。
外していきます。雨ざらしとは言っても室内側が錆びていなければ取り外しは簡単です。
2階建てメゾネットタイプのよく分かる階段の様子。なんかマンションの2階建てメゾネットっていいなって思っちゃうなぁ。秘密基地みたいで(*´∀`*)
外した古い錠前がこれ。外れやすいノブはいいですけど、風呂場のノブを外そうとする場合はほぼ地獄の苦しみを味わえます。
ハイ。交換完了!今度は鍵穴の付いたタイプとなります。
なぜ鍵穴の付いたタイプにしたかというと、今回図らずも冒険心溢れる子供のお蔭でこのベランダの有用性に気づけたのでそれを活かそうという考えからです。
室外からでもイージーに到達出来るベランダを持つというので、万が一下の玄関のドアなり錠前に何らかなの不具合が生じて入れなくなった場合、鍵穴を持つ錠前にしてあればこのベランダから窓ガラスを割らずに室内に入ることが出来るからです。
新しい錠前の様子。ドアガード付フロント板に変わって、さらに安心ですね。
最後に京都の西部、嵐山方面を望む景色を。長閑でいい立地ですなぁ~。
考えてみれば簡単な事でも、日頃はそれほど気にせず深く考えないと見逃すことって多いのかも、とか思いながらの現場でした。
このベランダの構造からそう思わされたのですが、普段目には映っていてもそこに潜む色々な意味有る情報を引き出す構えがないと、見えてはいても何も視てはいないような事になってしまう。
とはいえ、日常生活で触れる全てのことに目を皿のようにして意識を高めたまま接するなどは疲れすぎて不可能だし。
少なくとも出来そうなのは、自分の興味が有る事柄に関連してそうだなぁ~と思える範囲を少しづつ広げることくらいか。
そうすれば自然と、目に映るものから情報を引き出す力もあがるのかも。
不惑の四十代、身体は少しづつ衰えるが精神は活力を増していくぞ!
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