2018.02.17 カテゴリー:

毎度おおきに。京都の鍵屋、らびっと清水です。

今回はGOAL社製の円筒錠であるUSの鍵交換に出動して参りました。

このGOALのUSに限らず、他の錠前メーカーからも円筒錠と呼ばれる型式の物はリリースされています。

この円筒錠の利点は何と言っても、自動施錠錠に切り替え可能ということです。

自動施錠というのは、ドアを閉める時に常に鍵がかかった状態になる錠前のことです。

ホテルのドアなんかを思い出してもらうと分かりやすいかと思います。

鍵を持たずにウッカリ部屋をでると、バタン!とドアが閉まった瞬間にノブは回らずに入れない・・・

経験の有る方も多いのではないでしょうか?もちろん私もその一人ですが(笑)

この日に私が伺ったこちらの施設でも、昼間は施錠もされることなく普通のドアノブとして使います。

夜間だけは自動施錠タイプに機能を切り替えて使用されています。

少々専門的な話になるのですが、錠前の世界では一般的に自動施錠の機能を持った錠前というのはもっとサイズが大きい物で錠前本体の形が箱型の大きいものがドアの中の空洞に収まったタイプのケースロック錠がメインです。

結果としてドアそのものがしっかりとした作りのモノでないと自動施錠の錠前を設置できないので、後付で自動施錠の機能が欲しいドアの箇所が出てきたりしても、ドアが適応していないと自動施錠を実現できないということになります。

しかし、この円筒錠はといえば、非常に簡易な型式であり、大きな明り取りのガラスがハマっていて錠前の設置出来る箇所が極めて狭いアルミドアなどには、後付でも何とか設置できる可能性のある有り難い存在なのです。

そのドアとはこんな感じ。

もともとこのドアは円筒錠ではなく、普通のインテグラル錠(いわゆるノブ錠)が付いていました。
そこに穴隠しのエスカッションを特注してサイズの合わないドア面の切り欠穴を隠し、頑張って加工して設置したのが私でした。

ドアの側面部分から円筒錠のケースと呼ばれる本体部分が入って行きます。

ご覧のとおり、そこも元々付いていた錠前とのサイズが全然合わないので補助の鉄板を使ってビスの立つ地面を作り、工夫して設置してます。

外して行きます。自分でやった工事の錠前なので、愛着は湧きますね。
「あ~、こんなしてやったなぁ~。もうこれやったのも何年前になるか分からんくらい前やな~・・・」(*´ω`*)とか。

はい、全く代わった風に見えませんが完了です。

今回は全く同じ型番の錠前を、経年変化の劣化が原因で交換したためにこうなります。

この円筒錠、安くて頑丈、汎用性も広いと有って、日本中で数え切れないくらいに使われています。

が、取り付け方に絶対間違えてはならないポイントがあるのですがその条件をきちんと満たして取り付けられていない場合が非常~~に多いというのが私の経験です。

そこを間違えていると、鍵が無くても施錠されたこのノブは、あっという間に開けられます。一瞬です。

もし同じタイプの錠前が使われているな~と思い当たる方は、一度気にしてみて下さい。

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